狩猟ログ 所属グループの狩猟(巻狩)風景ご紹介 | hobbyalacarteのブログ

hobbyalacarteのブログ

主に射撃・狩猟関係のログを

狩猟ログ 所属グループの狩猟(巻狩)関係ご紹介

 

いろんな人のツイッターやブログを見ていると、猟の方法は大まかには同じですが、細かいところが各地グループ毎に千差万別のようでいろいろと参考になります。

いつもは見ている(ROM)ばかりなので、ちょっと今回は所属させてもらっているグループと猟場について概要紹介してみました。

 

・猟場:兵庫県西部

・参加人数:多ければ十数名、少なければ4-5名、最近は高齢化で人数少ないので隣地区の狩猟班と合同で出猟

・猟の対象:大物(シカ・イノシシ)

・猟の形態:巻き狩り

・勢子:1名 班長さんが勢子兼務

・犬:紀州犬(雑)、ビーグル犬 (基本的に紀州犬ですが、シカ狙いだけのときはビーグルも)

・得物:散弾銃とライフル(比率は2:1くらい)

・集合時間:朝8時半

 私の場合は地元の人と違って遠くから出猟しているので、集合場所までの所要時間が1時間45分。 8時半の集合のためには家の出発は6時45分頃

 

<以下集合後の行動>

・猟場とマチ場の決定:

 集合場所にて当日の天候や参加者、地域の状況(XX池はダム工事中とか)を考慮・検討の上で猟場を決定。

 参加者全員がマチ場を知っている訳ではないことと、得物が散弾銃かライフルかも考慮して各々のマチ場を決定。

・移動:

 当日の猟場とマチ場が決まればメンバーは各々の車で移動。車での移動時間は遠くても15分程度。

<車での移動例>

 先輩猟友さんの後については猟場へ向かいます。下の画像の周辺は林道の状態がいいので軽トラでない乗用軽四駆でも楽勝です。(ドライブレコーダー映像より抜粋)

↓奥に入るにつれて枯れ草の丈が長くなってきましたが深い轍もなくまだまだ大丈夫です。

↓目的地到着。これ以上は林道の崩れ具合が酷く、軽トラでも入れないのでこの少し広いスペースに車を止めてここから徒歩で山中の待ち場に向かいます。

 

<徒歩での移動例>

車を降りると、今度は徒歩でマチ場まで移動します。

山では谷ではなく尾根を歩くと倒木などが無くて歩き易くていいのですが、場所によってはシカ・イノシシを起こすことがあるので、通りにくくとも谷筋を通って待ち場に向かうこともあります。

尾根筋の例

谷筋の例

尾根に近いハシリです。が、ここは最近通ったような跡はありませんでした

ヌタ場

ヌタ場周辺の足跡

シカのフン 奈良公園や宮島なら山に入らずともそこら中に落ちてますが

古いものですが、クマの爪の跡です

マチ場の一つ 「お地蔵さん」

大きな杉の木の脇にお地蔵様が奉られています。昔は祠もあったそうです。

ここはなだらかな峠になっていて四方がよく見えるので重要なマチ場の一つです

↓お地蔵様のマチ場の近くの谷を見下ろす斜面のマチ場です。山中の谷を見下ろせるマチは、谷に向かって撃つ限りバックスストップに間違いがないので安心です。

↓ここも射面のマチ場ですがここは谷を見るのではなく杉林の中から横方向、杉林の外に向かっての待ち。兵庫県南部なので雪はあまり降りませんが、この程度降ることもあります。

↓マチ場が林道沿いのこともあります。犬に追われて山から下りてきて、この林道を横切って隣の山に逃げてゆくシカがいるのでそれを狙います。 当然ですが周辺に民家はありません

 

<猟犬>

↓勢子の班長さんの猟犬です。全部で5匹位いて、通常はその中の3匹位を投入します。

めちゃめちゃこっち見てる…

↓こちらはシシも恐れない紀州犬。倒れたシカの尻尾を食べてしまったりするので難儀だったりしますが

 

<獲物回収>

↓山から林道まで運び出した雄シカ。ここで申請のための写真を撮った後、軽トラに乗せて解体場所に運びます。ここまで運び出せばもう問題ないですが、ここまでが大変です。大きな角のある雄シカや100kg近いシシの場合はそれなりに人数がいないと…

↓なかなか立派な角ですが左側の先が少し折れています。山から下ろすときはツノがあちらこちらに引っかかって結構大変

 

<解体>

次は解体です。ここまで見ている人は何ともないとは思いますが、念のため閲覧注意で

 

シシの場合は水場で洗って念入りに泥を落とします。このくらいの大きさだと水場に下ろしたり上げたりもたいしたことはないですが、100kg越になってくると上げ下ろしだけでも大変

↓小さいシシですがベテランさんが内蔵を傷つけないように開いてゆきます。この後内蔵を抜きます。

内蔵を抜いた後内側を水洗いして血を流し、その後、できるだけ水や血が抜けるように吊します。班長さんの家の納屋には電動のチェーンブロックがあって、それを使用。 

 

↓シカの場合は後ろ足のアキレス腱のところの皮を剥いて骨の隙間にフックをかけてチェーンブロックでつり上げます。この状態で皮をむいてゆきます。

シシと違って、素人が下手くそに剥いても怒られません。

 

吊したままで皮を剥いてゆきます。

モモブロックの分離は尻尾側から

骨を分離して

 

背ロースは背中側のモモの付け根付近からナイフを入れて剥ぎ取っていく感じで

外れました

↓モモブロックの骨を皆で外します