応用情報技術者試験とは?資格取得の為に抑えておきたい5つのポイント!!
「応用技術者試験ってどんな資格?」「応用情報技術者試験って難しい?」 「試験対策は、どんな感じでしていけばいい?」
応用情報技術者資格を検討されてる方が気になりそうなことを4つまとめて解説していきます。
- 応用情報技術者試験とは?
- 応用情報技術者取得のメリット
- 応用情報技術者試験合格率
- 応用情報技術者試験概要
応用情報技術者試験とは?
IPA(独立行政法人)が主催する情報系の国家資格です。
IPAでは、複数の情報系の資格がありますが、応用情報技術者試験はちょうど中間に位置する資格になります。情報を扱う一般の人に求められる知識を「ITパスポート試験」、IT分野に携わる人に求められる基礎知識を「基本情報技術者試験」、「応用情報技術者試験」は、基本情報技術者試験よりも高度な知識を要します。
ただし、総合的な情報技術の知識の応用ということで、データベースやシステム監査などのより高度な専門知識の、一歩手前に位置づけられた資格です。
「基本情報技術者試験」がIT業界に入るために重視される資格だとすると、「応用情報技術者試験」はIT業界でさらに上を目指すための登竜門となる資格と言えます。
応用情報技術者取得のメリット
応用情報技術者試験は情報系の資格試験で、難易度が高いにもかかわらず多くの人が挑戦している試験です。 その理由として、応用情報技術者資格を取得すると、豊富な取得メリットがあるからだと思います。
ここでは、応用情報技術者資格取得のメリットについて解説します。
応用情報技術者資格取得メリット①:資格手当を受け取れる
応用情報技術者試験はさまざまな企業や組織で高い評価を受けていることもあり、会社や組織によっては合格すると特別に手当てが支給される場合があります。
具体的な金額や支給方法は企業や組織によってばらつきがあることから、就業規則に記載されていない場合は人事部や総務部で確認してください。
なお、こうした資格手当の制度がない場合でも、企業や組織内でのキャリアアップがしやすくなったり評価・信頼を得られたりするケースは多いようです。
応用情報技術者資格取得メリット②:一部の国家資格が免除可能
応用情報技術者の資格を取得すると、次の国家試験では一部の科目について免除申請を受けられます。
弁理士試験の一部免除
弁理士試験では、論文試験(選択科目)の免除申請が可能として、 応用情報技術者を含めた27種類の資格を指定されています。
なお、弁理士試験の論文試験は6つの分野があり、応用情報技術者の場合は「理工V(情報)」の免除申請が可能です。
中小企業診断士試験の一部免除
中小企業診断士試験の第1次試験には「科目免除制度」があり、他の資格を保有していて一定の条件を満たしていれば、第1次試験の一部の科目が免除されます。
この科目免除制度を利用できる資格は、応用情報技術者のほか公認会計士、税理士、弁護士、司法試験合格者、不動産鑑定士などです。
なお、応用情報技術者の場合、「経営情報システム」の科目が免除申請できます。
高度情報技術者試験の午前試験一部免除
応用情報技術者試験の合格者は、合格した年度を含む2年以内であれば、応用情報技術者試験よりも上位の高度試験を受験する際に免除措置を受けられます。
具体的には、ネットワークスペシャリスト試験やITストラテジスト試験などの情報処理技術者試験の高度区分の9つの試験において、午前試験が免除されます。
応用情報技術者資格取得メリット③:就職・転職に有利
システムエンジニアとして就職や転職をする際には、応用情報技術者の資格を持っている人は難易度の高い資格を取得するだけの能力や可能性があると評価されます。
具体的にいくつか解説していきます。
- 企業だけではなく省庁や官公庁などでも評価されており採用、昇給、昇格などの条件になるケースがある。
- 教員採用選考試験において、応用情報技術者試験合格者に対して試験の一部免除をする自治体がある。
- 警視庁サイバー犯罪捜査官に採用された場合、初任で巡査部長に任じられる。 このように応用情報技術者試験合格者は、就職・転職で有利になる可能性が高いのです。
応用情報技術者試験合格率
応用情報技術者試験は、どのぐらいの人が受験してどのぐらいの人が合格しているのか以下にまとめました。 平成27年度春期~令和3年春季における「応用情報技術者の合格率の推移」となります。
日程 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
平成27年度春期 | 30,137 | 5,728 | 19.0 |
平成27年度秋期 | 33,253 | 7,791 | 23.4 |
平成28年度春期 | 28,229 | 5,801 | 20.5 |
平成28年度秋期 | 35,064 | 7,511 | 21.4 |
平成29年度春期 | 31,932 | 6,443 | 20.2 |
平成29年度秋期 | 33,104 | 7,216 | 21.8 |
平成30年度春期 | 30,435 | 6,917 | 22.7 |
平成30年度秋期 | 33,932 | 7,948 | 23.4 |
平成31年度春期 | 30,710 | 6,605 | 21.5 |
令和元年度秋期 | 32,845 | 7,555 | 23.0 |
令和2年度春期 | 中止 | ||
令和2年度秋期 | 29,024 | 6,807 | 23.5 |
令和3年度春期 | 26,185 | 6,287 | 24.0 |
この表から分かるように、応用情報技術者試験の合格率は20%前半での推移です。
基本情報技術者試験よりも上位の資格試験でありながら合格率がほぼ同じになっているのは、両試験の受験者層の違いに因ります。具体的には、基本情報技術者試験の受験者の多くは学生や新卒の社会人ですが、応用情報技術者試験は就職して5~6年の経験を持ったエンジニアなのです。
つまり、基本情報技術者試験と同じような合格率であっても、応用情報技術者試験の方が難易度の高い試験と言えます。