人と自然から学ぶライフハック

人と自然から学ぶライフハック

〜理系大学教員が善かれと思って綴る、人生論から仕事術まで〜

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Simon Sinekは私の好きな「ライフハッカー」の一人です。

彼の名を有名にしたのは、間違いなく
「Whyから始めよう」
というTEDでのスピーチだと思います。

多くの人は「何」をしょうか、から考え始めるが、人に影響を与える人の共通点として、「Why」から考え始める、という発見について語ったものでした。

これは非常にインパクトがあり、納得のできるものでした。

そんな彼が、別なスピーチで話していたことです。
それは、ToDoリストとドーパミンの関係です。

ToDoリストは、そういう言い方自体は日本人には最近なじみができてきたのだと思いますが、その作業自体は、昔からある、平凡な、しかし最高に有用なものだと思います。

一方で、ドーパミンは快楽をもたらす脳内化学物質です。達成感、そしてそこからくる幸福感などを感じるときに脳内で分泌されている物質のようです。中毒性の高いことともよく結びついているとされます。

これら「ToDoリスト」と「ドーパミン」の関係について、彼は述べている訳ですが、それは、ToDoリストを最も活用するには、ドーパミンをあふれんばかりに出させるやり方がよい、ということです。

多くの人はToDoリストをこなすときに、タスク項目に線を引く、瞬間に大きな満足感を得ていると思います。
その満足感をもっと利用するということです。

「よっしゃー!」と声高々に叫ぶ、とかまでしなくても、心の中で思うだけでも、今までにない充実感と意向の意欲を刺激するかもしれません。

どうすれば満足を得られるかには個人差が大きいでしょうから、なにかそこの満足感を大きくするような、自分なりの工夫をするといいのだろうと思います。

私の方法は、そこまで大げさではありませんが、「塗りつぶす」「破る」「固めてポイ」の3段構えをしています。

まず、メモは小さめのRHODIAのメモ帳を使っています。
リストは、一日単位のものはもちろん作りますが、加えて、面倒な(ドーパミンの助けを借りたい)仕事に関しては、仕事内容をさらに細分化した作業用のページを別に作っておきます。
そして、その細分化した方は、たとえば作業項目を一つなすごとにきれいに「塗りつぶす」のに加え、その細分化した作業をすべて終えたらきれいに「破り捨てる」のです。
ポイントは、とにかくドーパミンを出させることです。
破ったメモは、完全な球形に固め潰して、ゴミ箱に放り投げます(たまにゴミ箱から外れます・・・)。

ポイントは、徹底的にやること、達成感を感じやすくすることです。
「きれいに」塗りつぶし、破るのはそのためです。
RHODIAは少々いい加減に破っても、きれいに破るためのミシン目がついているので良いのです。
潰すのも、小さいストレス発散になります。

もちろん、そこまでしなくても、ということもありますでしょうし、もっとよいドーパミン活用法もあるでしょうね。
忙しいときなど、ToDoリストを作ることも忘れて一日が終わることもありますが、一日の仕事を俯瞰して時間調整する意味でも、リストはやはり必要ですよね。

ドーパミンを変な中毒に使わず、こういう系の中毒としてうまく自己操作に利用できるようになりたいものです。
生物学史上、最も画期的な説かも知れない進化論。

これを説いたダーウィンは、進化論を導く上で「斉一説」の考えが大きな基盤になったといいます。

「斉一説」とは、wikipediaではいろいろあるでしょうが、私的には、現在少しずつ起こっているようなことが積み重なって、積算結果として今がある、的な(?)感じです。

もちろん、過去にはまったく異なったことも起こっていた場合もあるでしょうが、例えば黄砂の層位が、ある土壌表層に10cm見られたとする。

そして、毎年ほんの少しの黄砂がみとめられているとする。

そこから、毎年ほんの少しの積み重ねがその層位を生んだのだと推測する。

そういう視点だと思います。はしょりすぎな言い方だと思いますが・・・

これがどういう場面で役立つかというと、現代のほんのちょっとの変化、それもこれからも起こるであろう変化だとしたら、それは数十年後には莫大な変化になるだろうと思い描くことではないでしょうか。

例えば、今から10年近く前にスマホが出たわけですが、iPhoneも出始めたときはほとんどの人が持たず、でしたよね。

でも、すぐに、それがほぼ全員に広まることは予想できましたよね。

確実に電車でスマホを操っている人が増えましたし、そういう人を見ると誰でもしたくなりますもの(笑)

着実な変化の方向さえ見えれば、大方、その大きな変化を予測することができる。

当たり前ではありますが、その大きな変化がやってくることを考えて先手を打つ、そういう英断が出来れば、この斉一説は使えるものになるのでしょう。

これらを考えたハットンやライエルは、まさに数万年、いや数億年レベルでそれがあったとしてどうか、みたいなことを100年以上も前に考えていたのですから、、、ほんとすごいですね。
"Inner scorecard than outer scorecard"
ーWarren Buffett

これは、ウォーレン・バフェット(投資家)が「Go back to school」という番組で話していた言葉です。

この番組、かなり以前にNHKで日本語版をやっていて、たまたまそれを観たのでした。

彼が卒業した大学のビジネススクールの学生たちから、友人のビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)とともに公開質問を受ける、というもの。

それまで、バフェットと言えばただの億万長者という、どちらかと言えばあまり良いイメージは無かったのですが、これを観て、一気に好感を持ちました。

まずはその性格。

真っ暗な、一見堅くなりそうな公開質問会の場を、彼は常に和らげるような言葉を発し続け、その場を明るくし、そして学生からの鋭い質問に、非常に納得できる答えをとうとうと話すのでした。

その場で間違いなく最長老で、大物ゲストであるにもかかわらず、彼はその場で誰よりもエネルギッシュで、その場を支配していました。

これだけで、人として好感が持てたのですが、同時に、彼はそうした会話や話すことをうまくできるようになれば、人生に大いに役立つとも話していました。

これは、話術を楽しみながら話す彼ならではのもので、非常に説得力がありました。

加えて、バフェットの質問に対する返しは、非常に刺激的でした。

対照的に、ビル・ゲイツの返しにはあまり光るものが感じられなかったのですが、それは隣がバフェットだったから、かも知れません・・・

表題の一言はそこからのバフェットの一言。

今までの受けたアドバイスで最も大きなものは?と聞かれ、彼は父親から様々な事を教わったのだがその中に「Inner scorecard than outer scorecard」というものがあると。

つまり、自分が付けた点数を大事にしなさい、そうすれば満足のゆく人生が送れる、というもの。

人の目を気にして過ごして、それでその通りになって喜ぶか、それとも自分の信じる道を進んで喜ぶか。

人に惑わされすぎず、自分に合ったことを、自分のペースでやることの重要性を学んだ気がして、外の目を気にしすぎていた自分を非常に恥じた記憶があります。

周りに合わせ過ぎて、自分の中に問うことを忘れている若者がいたら、是非とも送りたい言葉です。