北:そういえばこないださぁ
樹:ん?
北:ちょっと空いた時間で地元ふらっと帰ってさ
樹:へーいいじゃん
北:いやそうなのよ「懐かし~」とか言ってガキの頃思い出したり
樹:そいや俺もこないだ実家帰った時見つけたわー
北:何を?
樹:最強の縄跳び
北:なんだよそれ
樹:いやこれで4~5重跳びくらいまでできんのよ
北:はいはいあったよね~ そういう武勇伝的なヤツ
樹:香ばしいヤツ~
北:超無敵のヤツ~
樹:無駄に階段何段とばしで競うヤツ~
北:俺なんてめっちゃ高い竹馬乗ってたからね
あ、高いってアレね Expensive じゃなくて Higher の方ね
樹:あ、Higher の方ね?
北:それでめっちゃ速く走れてクラスも親もビビらす
なんならちょっと引かれたり
樹:行き先後先顧みず 走り続けたチャリンコレース
もはやブレーキいらね~とか思っちゃう坂道
北:いや危ねえだろ
樹:なんたってとにかく邪念がない
北:うん
樹:邪念がない
北:うん
樹:前しか見てない
北樹:無敵のボーイ
北:絶対負ける気なんてしなかったし どこまでも行ける気がしたなぁ~
北樹:なんだってできたあの頃
ずっと色褪せない笑い話
北:いつまでも
樹:無敵の
北樹:スーパーボーイ
なんだってなれたあの頃
嘘偽りのない自慢話
樹:いつまでも
北:無敵の
北樹:スーパーボーイ
樹:無敵と言えばさぁ地元の公園にね
北:うん
樹:「ポッポ」っておばちゃんがいたわけ
北:ポッポ?
樹:うんポッポ
北:ポッポ!?
樹:ポップな響きとは裏腹 鳩を大量に操るおばちゃん
北:おばちゃんマジかよ
樹:いやマジなのよ
北:いや嘘つくなよ
北樹:まるで小学校の時 ゲームの存在しないモンスター
北:「俺持ってるよ」って言ってた×××くん 元気かな~
樹:あ~そういう奴いたね~
おじいちゃんちに大量にレッサーパンダいるからくれるって
言ってたわ×××ちゃん
北:シロナガスクジラ2頭飼ってる××××くんもいたわ~
樹:なんなんだろね~あの無駄な自慢嘘
北:果てしない思想
樹:で広がる
北樹:無邪気な理想
樹:夢を描こうと家の壁に描いたラクガキ
勝手に文字が浮き出てきた~って言い訳したオレ
北:いや…無理がある
樹:うん…無理がある。
北:でもポッポもクジラもゲームのモンスターも 本当は本当は居たかもしれない
樹:レッサーパンダはいまだもらえないけど
ポッポはマジで本当なんだって
北樹:なんだってできたあの頃
ずっと色褪せない笑い話
北:いつまでも
樹:無敵の
北樹:スーパーボーイ
なんだってなれたあの頃
嘘偽りのない自慢話
樹:いつまでも
北:無敵の
北樹:スーパーボーイ
樹:経たね~
北:経たね~
北樹:時は経た
北:今じゃお前はお前
樹:お前もお前
北:ナニモノでもなかったからこそ
樹:ナニモノでもなれたあの頃
この前会った×××先生
北:「お前ら変わんねぇな~」
樹:とか言われつつ
北樹:ガハハハハ~
樹:と乾杯した酒 これがたまらん歳になったもんだ
北:鼻垂らして
樹:ケツかいて
北:したいことして
樹:飯食ってりゃ
北樹:日が暮れた
北:いつになっても思い出すなぁ
樹:怖いもんナシ
北樹:無敵のスーパーボーイ
北樹:なんだってできたあの頃
ずっと夢見ていたい 変わりゃしない
北:いつまでも
樹:無敵の
北樹:スーパーボーイ
なんだってなれたあの頃
きっと夢終わらない 変わりゃしない
樹:いつまでも
北:無敵の
北樹:スーパーボーイ
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