泥棒を捕まえる時に思うのは、子供なら、『今きっちり痛い目にあわせてあげる』ですよね。
赤ちゃんが火に触れなきゃ、熱さも痛さも分からないなら、キツくても早い方がいい。
長いこと泥棒してる人を捕まえる時には、『ああ〜、捕まりたかったのね。はいはい、どうぞどうぞ。』って感じですね。
私達保安警備員って、私の周りの人では、たいてい出入り口から入って来た時点で見分けつきますから、あとはタイミングだけ。
と言うことは、相手が、私達がいるタイミングを選んでいますからね。
私だってね、車でお茶休憩していたら、駐車場に入って来た車から降りた男の人の後ろ姿見て、泥棒入って来たと分かり、入店前から追っていたり普通にあります。
影で見て分かるって人もいるらしいですし。
もう、顔みたら本当に書いてありますしね。
人って、積み重ねた表情で、顔が変わっていくのでしょうね。
10代じゃまだ綺麗な顔でいられても、泥棒は泥棒顔になってしまっていますよ。
知らないんでしょうけど、汚い顔してます。
成功したとか思った瞬間の顔なんか、ホラーのお化けそっくりで、全く気持ち悪くてかないません。
防犯カメラに映っていた犯人がニタ〜〜っと笑った顔した時とか、ニュースに出たりするじゃないですか、
あれ、ことごとくなってますよ。
リアルお化けですし、害も毒もありまくりで、汚い。
自分でやっているとはいえ、知らないのがお気の毒です。
だけど、稀に、顔も歪まない泥棒もいますよ。
私は、そういうのに出会うと思います。
『ああ、生まれながらに泥棒なんだね。』
って。
歪んだ汚い顔の泥棒よりも哀れに思います。