集中治療室での一日が始まった。
血栓防止の為、ふくらはぎをマッサージする機械の音が響いている。
どこが痛いのかわからないくらい全身が痛い。
痰が絡んでしかたがない。
何よりも息苦しいのが一番辛かった。
このまま酸素不足で別の世界に行くんじゃないかと思うくらいだった。
定期的に看護師さんが聞いてくる、
「痛みは1~10でたとえるとどのくらいですか?」と。
今までそんなこと考えたこともないので、
「6か7くらいですかねー」と答える私。
視野の中には大きな時計が見えている。
時間が経つのがとても遅く感じた。
ほとんど眠ることなく朝をむかえた。
その時、看護師さんが
「ラジオでもつけましょうか? AMとFMどっちがいいですか」と。
私は「FMにして下さい」と答えた。
実は、毎朝出勤時に通勤の車の中ではFMを聴く私。
その日も聞きなれたDJの声を聴いた時、ほっとした感じは今でも思い出す。
人生の中で一番長く感じた夜でした。