― 宇宙で見つけた、小さな希望のおはなし ―
ある日くまは知りました。
宇宙の広さ、美しさ、そして自由さを。
それから二年の月日が流れたある日、
くまは言いました。
「寂しいな。みんなに会いたい。」
家族や友達と会えない日々が続く中、
くまは寂しさと葛藤しながらも、
今日も淡々と仕事をこなしていきました。
「今日も星が綺麗だな。あっ、地球だ。」
空を見上げていると、
青く輝く地球が目に入りました。
くまは地球を見るとすぐに地球へ手を振りました。
その時、くまは微笑みました。
その微笑みは、どこか寂しさを帯びていました。
そして、くまはもう一度作業に戻りました。
その日の夜、くまは宇宙船の窓から星空を眺めながら言いました。
「星さんたちは寂しくないのかな。」
そんな言葉とは裏腹に、くまは窓の外に広がる景色を見ながら、心のどこかに暖かさを感じたのです。
一つひとつ自分らしく輝き続ける星たちを見てくまはこう思いました。
「寂しいけど、案外これも悪くないかもな。」
たとえ語り合える人が居なくても、
家族や友達に会えなくても、
自分にはこの素敵なもの達があると。
「僕はもう、独りじゃないんだ。」
地球では見られない景色。
地球では聞こえない静けさ。
その全てが、今のくまをそっと支えてくれていました。
そして今日も、
くまは星空を見上げ、静かに微笑みました。
ーーおしまいーー
