会社で働く人にとって、働くことが苦しみと思っている人は多いでしょう。
そして、早く会社を退職たい、老後の生活を謳歌したいと思う人は多いと思います。
自由な時間があることはむしろ苦しみ
退職後は働かなくてよくなり、自分自身が自由になります。
そういう状況であれば、自由な状況になったならば、素晴らしい!そう思うでしょう。しかし、実際には、この自由が苦しみを生むことがあるのです。
老後は膨大な自由な時間ができるのですが、時間がありすぎて、時間をもて遊ぶようになるのです。要は、膨大な何もやることの無い暇な時間ができるということです。
若い頃は、仕事があったので、仕事のおかげで何も考えなくとも、時間を消費できた。でも、老後は、自分自身でこの自由な時間をどう消費するかを考えなければならないわけです。それが意外に苦しいのです。
初めはゴルフやら旅行やらで楽しんで、時間を過ごすこともできることでしょう。しかし、徐々にそれらのこともつまらなくなっていき、何もやることが無い時間というものが増えていくのです。
何もすることが無く、一日が長い。そして、それが毎日永遠に続いていく。そのような状況はやはり少し苦しいのかもしれません。
何もすることが無くとも幸せでいられる自分を作る。
これに対する処方箋としては、まず、本来であれば、人は、何もなくとも十分に充足感を持って幸せに生きられるということを共有したいです。何もなくとも、衣食住が足りて、自然が周りにあるだけでも人は幸せに暮らすことができます。
それができないのであれば、また、そのような状態では気が狂いそうとなるのであれば、それは自分自身がわがままになっているということです。人生のいろんな状況に慣れすぎて、「こんな程度では」満足できない、と思っているからです。
まずこのことを認識してください。このことに気付くだけでも違います。そして、本来であれば、膨大な何もやらない時間があっても、暇で退屈だ、とは思わないものです。常に、充足感をもって暮らせるはずです。それができないのは、自分自身がもっと楽しいことが欲しいとわがままになっているからです。
ですので、まずは、自分自身の外部を楽しくさせようとするのではなく、平凡な日々でも満足できる自分自身の内面を作っていくことが大切でしょう。発想の転換です。
楽しいことが無い!と外の状況を変えようとするのではなく、楽しいことが何もない状況でも幸せでいられる自分を作っていくことが大切です。
それは地道な訓練の連続ですが、例えば、以下のようなことを続けていくとよいでしょう。地道な努力によって、空白を味わう力というものもついてくると思います。
・一日10分でも何もやらない時間を作る
・スマホを見ない
・散歩をして周りの自然を眺める
・何もない空白の時間を味わってみる
詳細は、以下も参照してみてください。
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