例えば、ラーメンを食べるときに、1辛とか10辛とかいろいろあると思います。辛い物が好きな人は、どんどん3辛とか6辛とか辛さを上げていき、最終的には10辛に挑戦していくのでしょう。

 

そうすると、辛さの無いラーメンと言うものが、刺激が無く、全く満足ができなくなっていくことがあると思います。実際そのような話も聞きます。私は普通のラーメンでも大変おいしく食べることができるし、すごくおいしいと思います。刺激の無いラーメンで満足できなくなっている人は、この普通のおいしさというものを感じることができなくなっているのかもしれません。

 

ラーメンで話をしましたが、幸せというものも同様です。幸せのためにはあまり刺激の多い日常は良くないのです。

 

例えば、常に友達と飲み歩いていたり、毎日のように刺激的な都会の夜を過ごしていたり、海外旅行に行きまくっていたり、そういったことをしていると静かな日常に物足りなくなってきます。そして、もっともっとと刺激を欲するようになるのです。足るを知らない心です。

 

このような状態では幸せになることは難しいと思います。

 

バートランドラッセルが『幸福論』で、退屈に耐えることができる能力を養うことは幸福にとって大切な事である、と言っていますが、私もその通りだと思います。

 

結局は、刺激の無い静かな日常を愛することができる。それが大切だと思います。

 

 

そして、刺激があることも経験することはできるが、しかし、それに執着することが無い。そのような状況に依存しない心を作っていくことが大切なことでしょう。

 

そして、私は、特に、「何もない平凡な日常を愛する心」を育てることが大変重要であると思います。

 

以下関連する内容を記載しました。

 

田舎と都会(1)

 

田舎と都会(2)

 

田舎と都会(3)

 

田舎と都会(4)

 

田舎と都会(5)

 

また、より深い内容については、以下のwebサイトご参照ください。

 

Taigen Ogura Philosophy Labo