山口県の秋吉台、秋芳洞に行ってきました。
秋芳洞と言えばこの入り口。実物を見れてうれしい!
中に入り少し歩くと、一気に空気が変わった。
ひんやり涼しい。
流れる水の勢いがもの凄くて、轟音。身体にずんずん響く。
ほんのさっきまで蒸し暑かったのに。
「この世」にいるのに、ここも自分が生きている地と繋がっているのが信じられないくらい
洞窟の中はもはや「別ものの世界」だった。
冒険!わくわく!と言うよりは、しずしず、てくてく歩く。
百枚皿。
この辺りから「自然ってすごい、大きい、あらがえん」と降参。
洞窟のなかって、お母さんのおなかの中みたい。
赤ちゃんが育つ過程の逆を味わっているみたい。
人間が胎児に、そして細胞レベルまでちいさくちいさく還っていく過程・・・そんな感覚してきた。
さっきの入り口は産道だったのかも。
「傘づくし」
私には「毛穴パックに着いた鼻の角栓」に見える・・・
岩の隙間に草が生えてる。岩!水!だらけの世界で草を見て感動。
確かこの辺りくらいから、音がぱったりやんで、しーーーーーんとした空間に。
蒸し暑くなったし、また場面が変わったみたい。
死んだ後の世界みたい。
死んで魂だけになって、また次の生命になるまでの、静かなひとときのようだった。
静かになったので、3人で「次生まれ変わるなら何になりたいか」喋りながら進む。
わたしはぽろっと「ウニ」と出た。多分紫色のライトでむらさきうにを連想したんだな
ひとりは「なんでもいいけど今一緒にいる人たちとまた会いたい」、もうひとりは「草花」。穏やか。
「うに、見つけても食べんようにするね」
「食べていいよ、糧にして」
今こうして3人とも人間でいるけれど、スロットで目が揃ったみたいに
今回たまたま皆人間やっているだけで、以前は食べたり食べられたり、やっつけたり・・・そんな感じで関わっていたことがあるかもしれないな。
この鍾乳洞にいるコウモリ、シロエビ、さっきの草だったかも。
先日、またひとつ歳を重ねた。
好きな場所がまたひとつ増えた。
「わたし」として、またここに来れますように。