私は肥満児だった。今もスリムではないけど、中学1年までは立派な肥満だった。


小学二年生でランドセルが背負えなくなった。夏まではギリギリ背負えていたが、冬にジャンパーを着たらジャンパーの分かさ増しして背負えなくなってしまった。


私は特に恥ずかしさも落胆もなく、お気に入りのキティちゃんの赤いチェックのショルダーバッグで学校へ通っていた。むしろちょっと得意気であった。


父はポッチャリしてた方が可愛いと言って、とっくにポッチャリの域を越えた私にいっぱい食べ物を与えた。

そんなある日、父の友達が我が家へやってきて私の肥満ぶりを非難した。今のままでは糖尿病になると父を脅した。


そして私のダイエットが始まった。好きなだけ食べていたおやつは全てせんべいに切り替わった。せんべいがヘルシーかどうかは謎だが。おやつなしはさすがに可哀相ではないかと父なりに考えたのだろう。

また、夜父が帰ってくると体重測定させられた。夕食前にタンクトップとパンツ姿で体重計の前にスタンバイし、厳かに体重計に乗るのだ。30kg台をキープしてれば合格とされた。


そんな、試合前のボクサーのような日々も父の努力虚しく体重は増え続けた。小学校を卒業する頃で、今より体重があったと思う。
もう父も減量は諦めていた。好きなだけ食えと半ばやけだった。


そんな私はその後、中学2年の夏休み、部活で10kgほど落ちた。


物事にはなんでもタイミングというものがあるのだと思う。