2020年1月11日(土曜)に駅前不動産スタジアムで行なわれた「2020年サガン鳥栖新体制発表会」に参加。
サガン鳥栖サポーター(サガンティーノ)になって6年経つが、新体制発表会に参加したのは初めてだった。試合がなくボールが行き交っていないスタジアムに行ったのも、私の記憶が正しければ初めての経験。
肌寒い日が続いていたが、この日の鳥栖市は快晴。メインスタンドから見たが日差しが強くて暑いほど。
主催者発表で約4,500人のサポーターが見つめる中、司会のDAZN中継でもおなじみのOB小林久晃氏の挨拶でスタート※現役引退後から毎年司会を務めているらしい。
鳥栖市長の挨拶
鳥栖市主催なので、最初に鳥栖市長の挨拶。
「サガン鳥栖がJ1昇格してから今年で9年目」
そう聞いて思わず「そんなにJ1で戦っているんだ」と感じた。昇格した2012年から降格候補に挙げられながらも、堅守速攻で何とかJ1に残っているのは素直にすごい事。
挨拶の終盤に「2019年限りで現役引退した池田圭選手も駆けつけています」との紹介を受けて、池田圭氏が登場。
池田圭氏引退セレモニー
池田圭氏は、2009年~2019年までサガン鳥栖に所属したFW。
J2所属時から前線でも守備を怠らないサガン鳥栖を体現している選手の一人だった。2011年は35試合・7得点とキャリアハイの成績を残して、FWの豊田陽平とのコンビでJ1昇格の原動力にもなった。
2019年からはマレーシアのFELDAユナイテッドFCに期限付き移籍をした後、現役引退を決断。挨拶の中でこう話していた。
「全てが僕にとって大きな財産」
「これからは一人の人間として精進していく」
挨拶の後でサガン鳥栖ユースの選手から花束贈呈+挨拶。
その中で「このエンブレムを付けている以上、負けは許されない」とのコメントが出ると会場から大きな拍手が。私もそのうちの一人だった。
この後、同じく2019年限りで現役引退した谷口博之氏も登場。二人とも2020年からサガン鳥栖のフロントとして活動する事が発表された。
金監督・選手・スタッフ挨拶
ここからは、金監督・選手・スタッフによる挨拶。
・金監督
「昨年の事を振り返る時間はない」
「今年は勝つ試合だけを目標にして戦う」
「強い責任を持ってやり、その気持ちをピッチ上で体現する」
この言葉通り、新体制発表会の前に行なった練習では、選手はミニゲームから激しい当たりを見せていた。
2019年は走り込み不足が響いてシーズン終盤に足が止まる選手が続出。
今思えば、カレーラス前監督はサガン鳥栖の伝統やチームカラーを無視した監督だったのだ。
・豊田陽平
「早いものでサガン鳥栖在籍11年目に入った。今年もプレーで引っ張っていきたい」
2020年は背番号と同じ11年目のシーズンで、J1通算100得点まで残り2点。
前半戦でさっさと達成して欲しい、それだけの決定力がある事は今さら説明不要。
2020年スローガンは「Go」
挨拶が終了した後は、2020年のスローガン発表。
鳥栖高校書道部による書道パフォーマンスで、スローガンが大きな紙に書かれた。
ちなみに、毎試合アウェー側入り口に部員達が書いた横断幕が掲げられている。
スローガンの「Go」には、以下の想いが込められている。
・∞をモチーフにして「無限大」を表現
・人、街、夢づくりを表現
シンプルで分かりやすいスローガンで良かったと感じている。
竹原社長挨拶
個人的に最も注目していたのが竹原社長の挨拶だった。
2018年のトーレス獲得から始まった大迷走は、サポーターだけではなくチーム内やフロント、スポンサー様にも大きな影響を与えた。
2019年はJ1全18チームの中で唯一背中スポンサー様が付かなかったのが、竹原社長の独断によるスポンサー離れを象徴していた。
「昨年は大変ご迷惑をお掛けし申し訳なかった」
「2020年はJ1昇格後初めて最終戦をホームで戦う」
「J1に残る事で将来につながる」
この場でサプライズ発表もあるかと期待していたが、もっともらしいコメントで終了した。
「育成型クラブへ舵をきる」と宣言したのに、その事には触れずじまい。
大口叩いて失敗した反省をしているとも感じた挨拶だった。
その後は、永井強化部長によるマイノリティ合唱と、池田圭氏の胴上げで発表会は終了した。
下馬評を覆す可能性は十分ある
一つ残念だったのは、2020年新ユニフォーム発表がなかった事。
「ユニフォームスポンサー様との交渉が上手くいっていないのか」「デザインが決まっていないのか」