こんにちは!ご覧いただきありがとうございます。今回は、不動産を買う時期についてお悩みの方、なかなかいい物件が見つからなくてお困りの方に不動産購入における物件探しのポイントをお伝えしたいと思います。

 

①「いい中古物件」はない!?

「安くていい中古物件を見つけたい!」とネットで物件を検索される方は多いと思います。しかしこれ!といった物件が見つからない方がほとんどだと思います。

 

 いきなり話が逸れて申し訳ありませんが、以前、某テレビ番組でお笑い芸人のTさんがこんなことをおっしゃってました。

『よく友人や知人に、「Tさん、何かおすすめのいいテレビありませんか?」と訊かれるんですけどね、必ず訊き返すんですよ、「あなたにとっていいテレビって何ですか?大きさですか?安さですか?画質ですか?」って』

 

 少し考えれば「なるほど、確かにそうだよな」となるんですが、買いたいとは思ってるけど、自分でもどういうものがいいのかよくわかっていない方は結構たくさんいらっしゃいます。条件をきっちり把握しておかなければ、いつまでたってもいいと思えるものは見つかりません。これは不動産の場合でも同じことです。たいていの人はなんとなくネットを見て、あまり高いのはちょっとアレなので、中古でなんとなく良さそうな築浅の安い物件を探します。自分はどんな家が欲しいのか、ぼやーっとしかわからないけど、とりあえず何かないか探してみよう、そんな感じだと思います。

「あなたにとって、いい家とはどんな家ですか?」

と聞かれたときにはっきり答えられないと、不動産屋に問い合わせたところで、どういう物件をを勧めればいいかわかりません。

まずはこれをしっかり考えましょう。ネットの検索条件に場所と金額だけ入れても、広さはどのくらいなのか、車は何台停まるのか、陽当たりはどうなのか、部屋はいくつあるのか等、条件を絞っていかないと一向に進みません。

 

 人の好みはそれぞれですから、ほかの人が良くないと言ったからといって自分にとっても良くないとは限りませんが、ネットに掲載されていて、ずっと売れ残っているような中古物件は、それを見ている多くの人にとっていいものではなかった、ということです。そもそも中古とは、売主さんにとって不要になったものです。お金に困っただけでは売りません。住むところが無くなっちゃいますから。いらないから、自分にとって価値がなくなったから売るのです。そういったものの中から自分の理想のものを探すのはかなり難しいと思いませんか?

 「掘り出し物」という言葉がありますが、これは「思いがけなく手に入った価値のあるもの」という意味です。それ目当てで探して見つかるものではありません。買い手が自分にとって価値があるものをたまたま安く手に入れたから「掘り出し物」になっただけであって、価値を見出せない人からすれば「ただの中古」なんです。

 

 否定的なことばかり書いていて、じゃあ中古物件は全部ダメなのかというと、そういうことでもありません。確かに、多くの人にとって「掘り出し物」になりうる、誰でも飛びつくような中古物件も稀に出てきますし、そういう物件が出るのを待っているからこそ今は動かない、という方も少なくないと思います。しかし少し考えてみてください。不動産会社には顧客リストというものがあります。リストに載っている人たちは、すでに家を買おうと動き出している人たちです。一度は会っている人たちなので、どのような条件で探しているかもある程度把握しています。すぐ売れそうな物件ならばわざわざネットに掲載せず、その人たちに優先的に紹介するでしょう。すると、多くの人の目に触れる前にその物件は売れてしまいます。結果として、「いい中古」を見つけるのは難しいのです。

 

②いい物件探しよりもいい不動産屋探し

 ①で、条件をきっちり把握しましょうと書きましたが、スマホやパソコンの画面とにらめっこして考えていても、なかなか考えをまとめることはできません。具体的な方法としては以下の2つです。

 

・売りに出ている物件を片っ端から内覧し、どこが良くてどこがダメなのかひとつずつデータをとる

・近くの不動産屋を調べ、信頼できる会社、デキる営業マンを見つける

 

 片っ端から内覧するのは時間も労力もかかりますし、ただ見ているだけでは「結局よくわからなかった」になる可能性があるのでおすすめできません。内覧の際に能力の高い営業マンに担当してもらえれば、会話の中で自分でも気づいていなかった条件を引き出し、希望に添った物件を紹介してもらえる可能性が高いです。すぐには見つからなくても、新着物件が出たら優先的に情報提供してもらえますし、別の最適なプランを提案してくれるかもしれません

 デキる営業マンのほとんどは、お客さんが何を考えているか見抜く能力が高いので、「そうなんですよ!なんでわかるんですか?」というような場面が多いです。また、お客さんの家庭状況や将来のことまで考えて提案をするため、なかなか答えづらい質問もぶつけてきます。不躾だと感じるかもしれませんが、誰よりもあなたのことを考え、あなたにとって一番良い方法を探そうとしている証拠です。

 蛇の道は蛇、プロに任せるのが一番です。もしあなたが、住宅を購入することを決めていて、いつ家を買おうかなと悩んでいるのでしたらはっきり言います、購入は早い方がいいです。

早く物件を決めろということではありません。早く動き出せということです。今後の住宅ローンの金利上昇のおそれ、オリンピック等の影響による物価の上昇のおそれがあること、そして教育資金や老後資金の計画を立てなければならないことを考慮すると、早すぎるということはないと思います。お金がかかる三大ライフイベントの住宅購入、子供の教育、老後、いずれも数百万円~数千万円の大きな額が動きます。このように大きなお金・貯める必要のあるお金のことは、バリバリ働けるうちに考え、計画を立てるべきです。早ければ早いほど、いろいろな選択肢・方法があります。お金のことを気にしすぎて先送りにし、万が一、定年を過ぎてからローンが払えなくなり、貯金もあまりなくわずかな年金収入では賃貸も難しい状況で、「こんなことならもっと早くに買っておけばよかったな・・・」では悔やみきれません。住宅購入を検討する際は、住宅ローンの返済計画だけでなく、自分と家族の将来のライフプランについてもしっかりと計画を立てましょう。

 くりかえしになりますが、ネットを見て「いい物件出ないかなぁ」と思っているうちは、気に入った家を見つけて買うことはできません。信頼できそうな不動産会社を探し、問い合わせをして物件をさがしてもらいましょう。そして実際に家を見てみましょう。それが動き出すということであり、あなただけのマイホームに近づくための第一歩です。ぜひ、素敵なマイホームを手に入れください!

 
最後までご覧いただきありがとうございました。