今回は、吸引分娩で出産した後、次の妊娠までの期間によって、どのようなリスクがあるのか調べた報告を見ていきたいと思います。






対象


初産で吸引分娩となった妊婦さん1,094人


次の妊娠までの期間を18ヶ月未満と18ヶ月〜60ヶ月で分けて、37週未満での早産リスクを比較しました。




結果


1,094人のうち、次回妊娠までの期間が18ヶ月未満だったのは212人(19.4%)、18〜60ヶ月だったのは882人(80.6%)でした。


37週未満での早産率は


18ヶ月未満: 7.1%

18〜60ヶ月: 2.6%


と、18ヶ月未満での妊娠の方が早産率が高い傾向がありました。



早産率が高い影響もあって、




2,500g未満での出産率


18ヶ月未満: 6.1%

18〜60ヶ月: 2.8%




NICUへの入院率


18ヶ月未満: 6.1%

18〜60ヶ月: 2.6%



と、いずれも次の妊娠までの期間が短い方がリスクの高い結果となっていました。




以上のことから、初産で吸引分娩となった方は、次の妊娠までの期間を18ヶ月以上開けた方が、よりリスクが低くなる、ということが言えそうですね。