以前、出産時にバランスボールを使うことによるメリットをブログに書きました。





今回、新たにバランスボールによるメリットについてデータが出てきたので、見ていきたいと思います。






この論文では、分娩時のバランスボール使用がどのように妊娠経過に影響するかを調べています。




対象 


200人の妊婦さんがバランスボールに座り、前後・左右・回転方向に骨盤を動かしてもらいました。




結果


バランスボールを使う事で、分娩第一期(陣痛開始から子宮口全開まで)が179分短くなり、分娩第二期(子宮口全開から赤ちゃんが生まれるまで)も19分短くなりました。



*平均所要時間

・分娩第一期: 初産10〜12時間、経産4〜6時間

・分娩第二期: 初産1〜2時間、経産0.5〜1時間



痛みに関しても、10段階評価で2ポイント軽減しており、帝王切開のリスクは0.14倍、外陰部の腫れは0.11倍、疲労感は15〜75点評価で18ポイント低下、不安感は18〜72点評価で9ポイント低下していました。



このように分娩時にバランスボールを使う事で多くのメリットがある事が伺えます。



バランスボールの使用自体は何年も前に話題になったのですが、当時は妊婦さんが一人で使う事でバランスを崩して転倒してしまうリスクが挙げられていました。



今でもそのようなリスクを考慮してバランスボールを使用できない病院はあるとは思いますが、もし使用を相談できそうな場合は、一度バースプランの時など、助産師さんに相談してみて下さいね。