先日、生理痛に対して子宮の中に入れる治療器具である「ミレーナ」について説明しました。
今回は、そのミレーナの副作用である「不正出血」について説明したいと思います。
こちらの論文では、ミレーナを挿入した後の1年間における不正出血の日数を検証しています。
対象となったのは7つの論文で、もともと生理が順調だった女性が対象となっています。
その結果、ミレーナ挿入後、最初の90日では35.6日に出血が認められました。
次の90日では19.1日、その次の90日では14.2日、さらに次の90日では11.7日と、徐々に出血の日数は減っていきました。
このように最初の3ヶ月を過ぎれば出血の日数はグッと少なくなる事がわかります。
ミレーナ自体、挿入することによって生理痛は楽になり、生理の量も減るため、副作用がなければとても良い治療法になります。
ピル同様、不正出血はどうしてもついて回ってしまうのですが、今回の論文のように時間が経てば経つほど、不正出血の日数は減っていくので、ミレーナによる不正出血を心配されている方は参考にしてみてください。