生理前に調子が悪くなる月経前症候群という状態。略してPMSと呼びますが、これは精神的な不調や身体的な不調など、さまざまな体調不良を来します。

生理前になると調子が悪くなり、生理が来ると自然と軽快していくのが特徴で、何か検査をして診断をするわけではなく、生理前後で症状が変化するというエピソードだけで診断がつきます。


これは、主に排卵後に出てくるホルモンが影響していて、殆ど症状が気にならないという人から、日常生活に支障をきたすほど症状に悩む人まで、かなり幅のある疾患です。


婦人科的にはピルを内服してもらって排卵を抑えることで症状が軽くなったり、漢方を使ったりすることが多いのですが、今回は薬ではなく運動習慣で改善するという論文を見つけたので、ご紹介したいと思います。



こちらの論文では、PMSに対して、ヨガと有酸素運動の効果を比較しています。


対象となったのは平均年齢28歳の72名の女性。彼女たちをランダムに二つのグループに分け、一方には有酸素運動、一方にはヨガを、1回40分、週に3回のペースで1ヶ月続けてもらいました。


その結果、有酸素運動もヨガもPMSの症状が改善したのですが、特にヨガのグループにおいて明らかな改善を示しました。


このようにピルや漢方だけでなく、運動習慣を加えるだけで、PMSの症状がある程度改善する事が期待できそうです。


薬を飲むほどでもないけど少し症状が気になる、という方は一度試してみてはどうでしょうか?


サプリで症状が軽くなるというブログはこちら。