妊婦健診をしていると、上のお子さんが風邪をひいて貰っちゃいました、というお母さんが本当に多く、妊娠中に風邪薬を処方することはよくあります。


ゆっくり安静にしてもらえれば自然に治る事も多いのですが、どうしても症状が辛ければ、短期間だけ薬を使う事は可能なんですが、できれば予防に心がけたいですよね。


とは言っても、保育園や幼稚園に行けば、色んな感染症をもらってきますし、濃厚に接触しているお母さんにうつってしまうのも、ある程度は仕方がない側面も、、、、



そこで、今回はそんな小さいお子さんの風邪予防に何か方法はないか調べてみました。





こちらの論文ではプロバイオティクス とビタミンCのサプリが子供の風邪予防に有効かどうかを検証しています。


対象となったのは、3〜6歳の子供57人。


その子供たちを2つのグループに分け、一方はプラセボ(何の効果もない粒)を内服してもらい、もう一方には、


Lactobacillus acidophilus CUL21

Lactobacillus acidophilus CUL60

Bifidobacterium bifidum CUL20 

Bifidobacterium animalis subsp. lactis CUL34


という4つのプロバイオティクス に加えて、50mgのビタミンCを毎日6ヶ月間内服しました。



その結果、プロバイオティクスを内服したグループでは、風邪を引く確率が33%となり、幼稚園・保育園を休む確率も30%となりました。


また、抗生物質・鎮痛剤・咳止めなどの薬を使う日数も平均して6.6日少なくなりました。



もちろん、子供の風邪予防に手洗いやうがいはとても大切ですが、こういったサプリにも一定の効果が期待できそうです。


ここで出てきた「Lactobacillus」は乳酸菌の一種ですし、「Bifidobacterium」もヤクルトに含まれるビフィズス菌なので、そのサプリを取ることで大きな副作用が出る事も考えにくいです。



それなりの効果が期待できそうなので、風邪が流行るシーズンに備えて、日頃からサプリとして飲んでみるのもいいかも知れませんね。