そろそろ雪が積もり始め、スノーボードに行こうかという人もいるかと思います。

また、友達に誘われてスノーボードデビューする方も多いかと思います。

そこで、今回はスノーボードをする時に婦人科的に気を付けて欲しいことを書きたいと思います。


皆さんは、外陰部血腫という名前を聞いたことがあるでしょうか?


これは、文字通り外陰部、つまりデリケートゾーンに血腫=血の塊を作ってしまう病気です。


スノーボードと外陰部血腫がどう関係するかというと、、、

まずは、こちらをご覧ください。




これはスノーボードをする時にブーツと板をつなげる器具になります。


これが板に固定されていて、この中にブーツを入れて、足と板をガッチリ固定することになります。


そして、問題になるのが


ハイバック


という部分。


踵側をサポートする板で、後ろ側に体重をかけた時に、その力が板にしっかり伝わるようにする大事な板なんですが、この板が問題になります。


リフトに乗る時、スノーボードは片足だけ板に固定し、もう片方の足は板から外すことになるのですが、その時にハイバックを立てたまま、リフトに乗ってしまうと、、、



リフトから降りる時に転んだ際、真っ直ぐ立っているハイバックの上に尻餅をつくこととなり、外陰部に板が刺さるような形になるのです!



想像するだけで痛そうですね、、、


それによって、外陰部がめちゃくちゃ腫れます。


スキー場の近くで働いていた時は、年に数人は外陰部血腫で来て、ほとんどの方が入院して手術となっていました。



このハイバック、本当に要注意です。


数年前まではステップインと言って、ハイバックがないタイプのものがあったのですが、最近はほとんど見かけなくなり、、、


もし、新たにスノーボードデビューしようとする方は、ハイバックのないステップインというタイプを探してみるのも一つの手かと思います。


専用のブーツが必要になるので、少し割高になってしまいますが、、、


もっとも、このハイバック自体は簡単に前に倒れるので、ブーツを外したらハイバックをすぐに倒す、というのが基本なんですが、時々倒し忘れちゃうこともあるんですよね。


ですので、スノーボードに行く時は徹底してハイバックを倒すんだ、ということを頭に入れて行くようにして下さいね。