トイレが近い
トイレに行くまで我慢するのが大変
こういった症状を感じている方は、日本国内で800万人近くいると言われています。
こういった状態の原因には様々なものがあります。
例えば、膀胱炎や膀胱結石、糖尿病、薬の副作用、まれに膀胱癌などが考えられます。
そういったものを疑って検査しても何も見つからなかったり、見つかって治療しても症状が改善しない時に、
過活動膀胱
と言う状態が関係している可能性が出てきます。
膀胱は、腎臓で作られる尿を一時的に溜めておく場所で、500ml近い尿を溜めることができます。
膀胱が尿でいっぱいになると、神経を通して脳に信号が送られ、尿意を催します。
そして、トイレに行くと、脳から信号が出て、膀胱が収縮して排尿します。
この流れのどこかが上手くいかないと、排尿のトラブルに繋がります。
過活動膀胱もその1つで、文字通り膀胱が活動しすぎる状態と言えます。
つまり、膀胱にそれほど尿が溜まっていないのに、膀胱が収縮して尿を出そうとし、急に尿意を催すのです。
原因はよくわかっていませんが、加齢や精神的ストレス、膀胱のセンサーが過敏になっている可能性や自律神経の乱れなど、いろいろなことが関係していると考えられています。
過活動膀胱かどうかは次の質問票で調べることができます。
この質問票で過活動膀胱の可能性が高い場合は、泌尿器科を受診して相談するようにしましょう。
また、自宅で出来る改善方法として、以下の方法も試してみてください。
・トイレの間隔を少しずつ伸ばす
頻尿が続くと膀胱が縮んでしまい、症状が悪化することも考えられます。
それを防ぎ、トイレの回数を減らすために、尿意を我慢する訓練も効果があります。
最初は数分間からの我慢から始めて、少しずつ時間を伸ばすようにしましょう。
・骨盤底筋を鍛える
お腹には力を入れず、肛門や腟を締めることを意識しましょう。
毎日気がついた時に繰り返すことで徐々に鍛えられていきます。
イメージとしては、オナラが出そうになった時に我慢するような動きです。
このように自分で対策してみても改善しない場合には、内服薬で治療することもできるため、お近くの泌尿器科で相談してみて下さい。