我々医療従事者は、診察時に涙を流すことがプロとして失格だと言われています。


確かに、患者さんや患者さんの家族にしてみれば、感情を動かされて涙する医師は信用できないかもしれません。


患者さんの方がつらいのに、家族の方がつらいのに、医師や看護師が号泣していたら、、、、


しかし、どうしても涙が止められないことはあります。


それは、


立ち合い出産で、ご主人が泣いちゃったとき!!!!


だって、大の男が人前で泣いちゃうんですよ!!

そりゃ、もらい泣きするなっていう方が無理です!


まぁ、号泣まではしませんが、眉間にしわを寄せて、感情をコントロールしないと、こっちまで涙がポロポロ出ちゃいます。



夜中2時、やっと眠りについたと思ったときに鳴る院内PHS

「分娩室でお産でーす」というお決まりのセリフ

寝ぐせヤバいことになってないかな、ってサラッと確認して、分娩室に行ったとき、ご主人が立ち合い出産していると、少しうれしくなります。


それが、少し強面というか、ポーカーフェイスのご主人で、生まれた瞬間、特に言葉も発さずに涙している姿を見ると、


この仕事しててよかったな、って言うよりも


この場所に立ち会えてよかったな、って思います。



そういう意味でも、産婦人科医はやりがいがあるのです。


ちなみに、もらい泣き予防のため、ご主人の方はチラ見するだけにとどめています。