今回はクリニックから歩いて1分の「日本橋さとう」さん
カウンターだけの小粋なお寿司屋さんです。
はい・・・見るからに入りにくいです。
一見さんお断りという雰囲気がプンプンします。とりあえず、前を素通りしてチラ見してみます。
コーナーにお一人、その奥の方はガラッと空いています。
これなら、奥の方に陣取ってしまえば勝ちだ!!
そう判断して突入しました。
すると、、、コーナーに座っていたのは女将さんでした、、、ハメられた、、、
いえ、はめられた訳ではないのですが、もう引き返せないので、奥の方に座らせて頂きました。
さて、何を食べようかな、ひょっとして時価ってメニューもあるのかた、と思っていると、大将から「握ります?」と
・・・おぉ、メニューがないお店、、、時価の上をきたか、、、初体験、、、
なんて素人感を出すわけにもいかないので、ここは小粋に「お願いします」と答えました。
『な、なにが出てくるんだろう』
初めてのシステムに戸惑いながら待っていると、「どうぞ」と一貫目が握られてきます。大将がネタを言うんですが、いささか滑舌が、、、すいません、聞き取れませんでした。何か白いやつです。
美味しい!
何かわからないけれど、美味しいです。
そんな感じで、淡々と一貫ずつ出してもらいます。相変わらず、何を食べているのかよくわかりませんが、とりあえず美味しいです。
途中で何かの昆布締めとか、すだちを絞ったのが出てきて、絶妙な味でしたが、味付けはわかるのに、メインが何なのかはわかりません、、、
と、ここで大将が奥に入ってバーナーで焼いている様子
あぶり寿司だ!
期待通り、軽くあぶったお肉の乗った寿司が出てきました。お魚のネタに慣れた口には非常に味わい深いアクセントになって最高です。
このお店の雰囲気、絶対後の方でどれが美味しかったか聞かれるパターン、、、肉寿司が一番美味しいんだけど、お寿司屋さんで肉寿司と答えるのは小粋じゃない、、、ここはやはり白身で「こはだ」と答えるか、、、いや、今日「こはだ」食べたのかわからないぞ、、、と悩んでいるともう1人のお客さんが入ってきました。
どうやら初めてのお客さんの様子。
入ってくるなり「いやぁ、入りにくいお店だねぇ、一見さんだと断られるのかと思ったよ」と、私が入る前に思ったのと同じことを宣言!
ところが、この一見さんがよく喋る!
「月に一回は東京に出張できてるんだけど、なかなかこういう高そうなお店には入りづらくてね。今日は奮発して入っちゃいましたよ」
隣で「うんうん」って思いながら聞いていると、そのお客さん、地方で広大な土地を持っていて工場を経営している社長さん。先月ベンツ買ったらしく、年収は5000万くらいかな、と
肩身が狭い、、、
と、10貫ほどになったところで、お腹いっぱいになったら言ってね、と言われたので、オーダーストップのお願いをしました。
なお、肝心のお寿司の写真はカウンターで食べるという緊張感から一枚も撮れておりませんことをお詫びします。
大将は黙々と握るタイプの職人さんで時々話しかけてくれる方、女将さんはニコニコとよく声をかけてくれる方なので、お近くにいらした方は是非。