ついにインフルエンザが流行してきましたね。



私自身、インフルエンザになったことはないんですが風邪は毎年ひいています・・・



風邪なんて薬飲まなくても自然に治りますよ、って妊婦さんには言うんですが、実際自分が風邪ひくと、1日でも早く症状をなくしたい!!


そう切実に思います・・・



風邪の完全な予防法を見つけたら、ノーベル賞ものだって聞いたことがありますが、ほんとそれくらい風邪は地味に痛いんですよね



外来なんて、ずっとしゃべり続けている訳ですから、声がかれたら全く仕事になりません。



妊婦検診している時に、こっちが咳き込んでたら



「ちょっと、風邪うつさないでよ」



っていう妊婦さんの冷たい目がささって背中に変な汗をかいちゃいます。




そんなわけで、風邪の予防には極力気を使っていて、仕事柄、手洗いはよくしています。


手洗いを疎かにしていた学生時代に比べれば、だいぶ風邪は引きにくくなったような気がします。




あと、大事なのは「うがい」という論文を見つけました。



京都大学の先生が400人くらいを対象に研究したのですが、何もしない群と、水でうがいをする群と、うがい薬でうがいをする群にわけたところ・・・




水でうがいをする群だけが風邪が減ったのです。


しかも4割も!!!



これはもう水でうがいするしかありません!



今まで外来でもうがい薬を希望されることがあったのですが、これからは水うがいを勧めたいと思います。




ところで、なぜうがい薬でうがいするのと、何もしないのが同じなんでしょうね。


液体でのどのばい菌を流すことに効果があるなら、うがい薬でも水と同程度の効果はありそうなのに。




ここからはあくまで私個人の推測なんですが、



常在菌



というのが関連しているのではないかと思っています。




抗菌作用とかよく耳にしますが、人間の体で外界に接していて無菌な場所なんてないし、逆に無菌にしたらいろいろ弊害が出るんですよね。


なぜって、生まれてきてから今までその菌と一緒に生きてきたんだから。



急に一緒に生きてきた菌を殺しちゃったら、全然知らない菌が急に入ってきて、そりゃ調子悪くなっちゃうよね。



っていう理屈です。




なので、ヨードでうがいをしたら、もともと喉にいた菌がやられちゃって、他の菌が入り込んだせいで風邪を引いちゃうのではないか、と。



それくらい常在菌って大切なんだろうなと思うわけで、これはカンジダっていうかゆみの原因になる菌の話にも共通するわけです。



ということで、みなさん、がんばって水うがいしましょう!