「好きなんだ!付き合ってほしい」

耐え切れなくなった僕は口走っていた。

彼女は驚きの表情を浮かべたが、こう言った。

「今だって、こうやって付き合ってるじゃない」

二人の間には目に見えない壁があった。

僕が近づこうとすればするほど彼女は遠くなる。

どうすればいいんだろう。

「ゴメンなさい」

彼女はつぶやくように言った。




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