建築家長沼幸充ブログ -62ページ目

愛犬

実家にいる愛犬です。
家族の癒し担当です。

建築家長沼幸充ブログ-愛犬

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
今年も仕事や趣味など雑文を書きますがよろしくお願いします。

三が日に実家近くのショッピングモールへ行くと、餅つきをしていました。
子供は特に楽しそうです。

建築家長沼幸充ブログ-餅つき

マイクロソフトでは出会えなかった天職を読む

恒例の年末の読書に「マイクロソフトでは出会えなかった天職」を読む。
最近話題になっている社会起業者の物語。

マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった/ジョン ウッド

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著者はマイクロソフトの重役として勤務していた時に、
長期休暇でネパールのトレッキングに参加する。
そこで地元の人々に出会い、子供の教育環境が整備されていない現実を知る。
小学校には図書室はあっても、肝心の本がなく、子供達が学ぶ機会は限られている。

見学した小学校の校長の
「あなたはきっと、本を持って帰ってきてくださると信じています」
という一言で、著者は自分に協力出来ることはないかと一歩を踏み出す。

新しいことを思いつく人は多いが、実際に行動する人は少ない。
しかし著者の素晴らしいことは、すぐに実行に移したことだ。

ネパールの山を下りた後すぐに、ネットカフェから100人以上の友人・知人に
ネパールの小学校に本を送るプロジェクトに協力してほしいとメールをしたのだ。
実際に本をどのように送るのかなど、検討しなければならない問題を棚上げし、
まずは本を集めるという行動を起こす。

協力を呼びかけた人々もすぐに行動を起こし、3000冊以上の本が集まった。
そこから著者はどのように送るかなどの現実の問題を1つずつ解決し、
ネパールに本を届けることに成功した。


ここで終わればある一人の男性が、仲間の協力をもとに、ネパールに本を
寄付した、という物語で終わる。
しかし著者の素晴らしいところは、「もっと出来ないか」と考えたことだ。
マイクロソフトの重役として忙しく働いていた著者は、その責任に見合った
高額な報酬を得ており、経済的に満たされていた。
しかし本を寄付する体験を通して、本当の人生の意味、働く意味を再考したのだと思う。
一旦はマイクロソフトでフルタイムで働きながら、寄付行為も同時で行うことも考えたが、
最終的にはマイクロソフトを辞めて、寄付プロジェクトに専念することを決心する。

この決断には、本当に驚かされる。
著者の心の中では、本には書かれていない葛藤もあったとは思われるが、
マイクロソフトの重役という社会的には価値あると思われるポジションを辞めて、
実際に成功するか分からないプロジェクトに転身するという思い切りの良さ。
こういった局面で人間の性格が分かれるところだが、失敗した時のリスクばかりを
考える人と、成功したときのメリットを思い描く人と。
リスクとメリットの両方とも大切だが、何か思い切った行動をする際に、
リスク面を考えすぎると、最初の一歩が出ないことが多い。
まず行動を起こす著者の姿勢には、学ぶことが多い。


決断した著者は、ここからさらに行動していく。
実際にマイクロソフトを辞め、慈善団体「room to read」を設立した。
寄付金はゼロなのに、学校建設のプロジェクトを始めていた。
ここまで行動が先だと少し心配になるが(笑)、「子供達に教育の機会を!」
という誰でも共感出来るコンセプトのおかげで、少しずつではあるが、協力者が集まっていた。
ここからの活躍は詳しくは本を読んで頂きたいが、本の寄付から図書館の建設、学校の建設、
貧しい子供達に奨学金を用意するプロジェクトなど、一貫したコンセプトのもとで、
次々と新しい行動を起こしていく。


この本で私が感じたことは2つ。
1つは、「行動することの大切さ」である。
実際に自分でも「すぐやる」ことをモットーとしてきたつもりであるが、
著者のように大きく物事を考え、大きく行動していく姿勢は共感できた。

また2つ目は、「何のために働くのか」という点。
あまりシリアスに考えると混乱するが、簡単に言えば「誰かの役に立つため」と言える。
私の場合、まずはクライアントのためであるが、もっと大きく考えれば、
自分の行動を通して社会に貢献出来ることはないか、という視点を併せ持つ必要があると
改めて思わされた。

この2点は来年以降の自分の活動に、大きな影響を与えそうである。
自分のコンセプトを見直す機会になった。


ちなみに著者の活動する慈善団体「room to read」は、日本でも活動をしている。
この本を読み共感した人々が寄付を集めるための集まり「チャプター」を日本に作り、
寄付活動を行っている。
興味ある方は、ホームページを見て頂きたい。

http://www.roomtoread.jp/