建築家長沼幸充ブログ -149ページ目

トム・メイン氏講演会

今日は、友人に誘われてアメリカ人建築家のトム・メイン氏の講演会に行ってきました。




トム・メイン氏(Thom Mayne)は、モーフォシスという建築設計事務所を主宰する建築家で、


2005年には建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞しています。




トム・メイン





とても有名な建築家なのですが、複雑な形の建築を作る人で、


その作風がちょっと私には理解しにくいため、


今までしっかりと作品や著書を見たことはありませんでした。




それが今日の講演会を聞いて、衝撃を受けました。


形の新しさではなく発想の新しさを求めていたことが、分かりました。




以下に特に気になった言葉を書きます。


・建築とは新しいルールを探すこと


・建築をまるで都市のように、いろいろな要素を集めて作る


・小規模と大規模の建築で発想するスタンスは同じ


・自分自身をプロジェクトに方向性を与えるソートリーダーだと思っている


・最近流行のアルゴリズムなどは1つのルールで全体を作ろうとしている、単一的


・形第一主義では5年後には目新しくなくなる、消える


・都市に存在するいろいろな要素をまとめる役割は、建築家だけ


・建築設計とはプライベートなもの、他のアートと同じく自分の直感と対話して生まれる


・建築に美はなくなった、何が美しいか判断するのは各文化に根付いたものだから


・現代アートはビジュアルではなく、その根底にある信念が重要




その他にも、なるほどと思わされることばかりでした。


最も衝撃を受けた言葉は、「建築とはプライベートなもの」「自分の直感と対話する」。




実際に建築設計をしている中で、なぜこの形になったのか、


なぜこれを重要と思っているのかを、自分でも説明できないことがあります。


これではクライアントなど他者には到底理解されないと思い、


説明するための言葉を探すこともあります。




そのため、「自分の建築を生み出すためのツールは何か」を


最近は常に探している気がしていました。




しかし今日のトム・メイン氏の話を聞いて、


他のアートと同じように最初のインスピレーションは直感でいいんだと、


思い直すことが出来たのです。


これは自分にとって、とても衝撃的なことです。




トム・メイン氏は「案の善し悪しを他人に聞くことは出来ない」と言っていました。


それは他人を信じられないということではなく、


自分自身の中から生み出されるものしか創造creationではないと


言っているのではないかと思います。




今日の2時間は、これからの自分にとって重要な時間になりました。

竣工写真が出来ました

「藤久保の家」の竣工写真が出来たので、

さきほど写真家の中川敦玲さんに持ってきて頂きました。


当たり前なのですが、やはり写真の出来が違います。

毎週のように私は現場に通うたびに写真を撮っていましたが、

こんなに綺麗には撮れませんでした、、、。


建物の正面から撮っているアングルなどは、

まるで建物の力量を測っているような感じがします。


後ほどホームページにアップします。


改修工事の段取り

今日は、新しい改修工事の打ち合わせ。

まずはどういった建物を改修するのか、事前協議のようなものです。


改修工事の場合、新築した当時の図面を参考に、

改修範囲やその方法を検討していきます。

しかし現地に行ってみると、あるはずのものがないとか、

細かな部分での不具合が新たに発見されることがあります。

よって改修の場合は、まず現地調査になります。


今回の物件も現地調査を行うことに。

それまでに既存図面の読み込みをしなければ。