「ハイブリッド」を読む
ふと手にした新書「ハイブリッド」。
トヨタのプリウスを街で見ることは普通のことになるほど、
ハイブリッドカーの普及は進んでいる。
どのようにしてハイブリッドカーが出来たのかが分かるのが本書である。
ハイブリッド (文春新書)/木野 龍逸

¥788
Amazon.co.jp
ハイブリッドカーを開発するにあたり、最初の一歩は、トヨタの会長であった豊田英二氏の
「21世紀に成り立つクルマをやるべきじゃないのか」
という言葉であったらしい。
現状に満足することなく、未来を見据えた言葉である。
そこで「G21プロジェクト」と名付けられたチームが、新しいクルマを提案することになった。
まったく新しい設計で、新しいクルマをつくることが目的である。
ハードのスペックからではなく、ソフト面から「どういうクルマにするか」を検討していった結果、
「安全」と「環境」というコンセプトが残る。
「安全」は1980年代から重要性が認知され、安価なエアバックなども開発されていたことから、
改めて中心コンセプトに据えることは見送られ、「環境」をメインコンセプトにした。
「環境」をメインコンセプトにした時点で、まだハイブリッドは机上にも挙がっていない。
いくつか検討したものを、モーターショーにプロトタイプとして発表することになった。
その際、話題作りの1つとしてハイブリッドエンジンを搭載することが決められた。
この時点でも技術者本人も、量産車になるとは思ってもみなかったようだ。
その後、役員から「ハイブリッドを使って燃費を倍にせよ」という指令が来る。
プロトタイプと思っていたものを、量産車にせよという命令であった。
この先、具体的にどのような道筋でハイブリッドカーが完成されたのかは、
本書に譲るとして、驚くべきは約2年半で量産までこぎつけたことである。
まだ試作車もない段階で、量産時期をトップダウンで決めてしまった。
現場の技術者は猛反発したようだが、最終的にはこの無理と思われた目標を受け入れ、
必死に取り組んだ結果、1997年末に発売された。
人間の力とはすごいもので、ある具体的な目標を与えられると、
少しくらい無理なスケジュールでも達成してしまうことが多い。
同様の話は、いろいろな商品の開発秘話などで聞かれる。
これから分かることは、「具体的な目標を定めることの大切さ」である。
会社であればトップが、また個人の目標であれば自分自身がどのような目標を持つか、
この最初に決める方向性の正しさが、後に達成できる事を大きく決めているように思う。
トヨタのプリウスを街で見ることは普通のことになるほど、
ハイブリッドカーの普及は進んでいる。
どのようにしてハイブリッドカーが出来たのかが分かるのが本書である。
ハイブリッド (文春新書)/木野 龍逸

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ハイブリッドカーを開発するにあたり、最初の一歩は、トヨタの会長であった豊田英二氏の
「21世紀に成り立つクルマをやるべきじゃないのか」
という言葉であったらしい。
現状に満足することなく、未来を見据えた言葉である。
そこで「G21プロジェクト」と名付けられたチームが、新しいクルマを提案することになった。
まったく新しい設計で、新しいクルマをつくることが目的である。
ハードのスペックからではなく、ソフト面から「どういうクルマにするか」を検討していった結果、
「安全」と「環境」というコンセプトが残る。
「安全」は1980年代から重要性が認知され、安価なエアバックなども開発されていたことから、
改めて中心コンセプトに据えることは見送られ、「環境」をメインコンセプトにした。
「環境」をメインコンセプトにした時点で、まだハイブリッドは机上にも挙がっていない。
いくつか検討したものを、モーターショーにプロトタイプとして発表することになった。
その際、話題作りの1つとしてハイブリッドエンジンを搭載することが決められた。
この時点でも技術者本人も、量産車になるとは思ってもみなかったようだ。
その後、役員から「ハイブリッドを使って燃費を倍にせよ」という指令が来る。
プロトタイプと思っていたものを、量産車にせよという命令であった。
この先、具体的にどのような道筋でハイブリッドカーが完成されたのかは、
本書に譲るとして、驚くべきは約2年半で量産までこぎつけたことである。
まだ試作車もない段階で、量産時期をトップダウンで決めてしまった。
現場の技術者は猛反発したようだが、最終的にはこの無理と思われた目標を受け入れ、
必死に取り組んだ結果、1997年末に発売された。
人間の力とはすごいもので、ある具体的な目標を与えられると、
少しくらい無理なスケジュールでも達成してしまうことが多い。
同様の話は、いろいろな商品の開発秘話などで聞かれる。
これから分かることは、「具体的な目標を定めることの大切さ」である。
会社であればトップが、また個人の目標であれば自分自身がどのような目標を持つか、
この最初に決める方向性の正しさが、後に達成できる事を大きく決めているように思う。

