立憲は「小泉進次郎vs吉田晴美」の対立構図を演出せよ | クロサロひばりのブログ

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“進次郎キラー”の吉田晴美氏が掲げる消費税減税と食料品非課税

このまま選挙戦に突入したのでは、ショーアップされた自民党総裁選の陰に埋没してしまう。いかにも古くて閉鎖的な政党に見られてしまう。

 

吉田晴美氏。2021年の衆議院選挙東京8区で、著名な自民党の有力議員、石原伸晃氏を下したツワモノだ。告示日当日の、立候補届け出が締め切られる午前11時ギリギリに、滑り込みで受付をすませた。

20人の推薦人がなかなか集まらず、一時はあきらめかけたが、同じように推薦人集めで苦労していた江田憲司氏との間で、一本化のための政策協議が進められた。

合意内容は「時限的な消費税5%減税、食料品は非課税」。この物価高のおり、庶民にとってうれしい政策だ。

吉田氏はシンガポール航空のCAをつとめたあと、イギリスのバーミンガム大学経営大学院に留学してMBAを取得、経営コンサルタントや法務大臣秘書官などをつとめた。

かといって、家庭環境が恵まれていたわけではない。小学校2年生の時には自宅兼店舗が火災で全焼し、住む家もなくなった。脳梗塞で半身マヒになった母の介護を20年以上続けている。娘にも障害(ASD)がある。

だが、暗さは微塵も感じさせない。演説は巧みで、表情豊か。笑顔もいい。元首相、前代表、現代表とともにテレビ番組に出演しても、臆するところはない。

小泉進次郎氏が登場したことによって、自民党は総裁選から次期衆院選までをイメージ戦術で乗り切るプランを描いている。

再三にわたって指摘しているように自民党の舞台裏にはその筋の“プロデューサー”が存在する。民主党にはそんな黒幕が見当たらない。

だが、イメージにはイメージで対抗するしか手がないのも事実だ。

世襲の象徴的存在である小泉進次郎氏に対抗し、地盤・カバン・看板いずれもない1期生、吉田晴美氏をもっとアピールする柔軟性が立憲という組織にあれば、自民党の「総裁選ショー」に一泡吹かせることも可能なのではないか。