ある日のこと、横浜の大桟橋にベスパ仲間3人で遊びに行った時、偶然出会ったKさん。
その時は旧い125ccのMVアグスタにお乗りでした。
つい先日、ベスパの誕生日を祝うイベントでP125と共に再会。
その際velo solexのクランクからベアリングが外せないかなぁと、相談があり、油圧プレスで抜いてあげた。
それから2週間ほど経ち、無事に組み上がったので、お披露目していただけるとのことで、我が家の近所で落ち合うことに。
velo solexに会いに行くのに相応しいのはコレかな?と、ガレージから何年かぶりに引っ張り出したのはpedersen自転車。
埃を払ってタイヤに空気を補充し、久しぶりに路上に連れ出してみました。
ハンモックサドルに揺られて、気持ちよくポタリング。
ほんの10分程にあるコーヒー屋さんで、ソレックスについてのディープなお話をいろいろと。
もう何十年も前、日本のダイハツから売り出されていた当時から興味はあったものの、全くと言って良いほど知識がなかったヴェロソレックス。
話を伺うにつれ、興味が沸々と湧いてきます。
2台並べて記念写真を撮ったり(^^)
特徴的ななのはなんと言ってもエンジンの搭載位置と、その駆動方法。
オートバイでは極めて珍しいフロントエンジンフロントドライブ。
そして駆動の伝達にはチェーンもシャフトも用いず、表面が高摩擦な幅広プーリを直接フロントタイヤに押し当てると言った超わかりやすい、なんとも大胆な直接的な方法。
では少しずつ詳細を‥
さすがフランスの自転車バイク。
バルブはフレンチです!
しかもタイヤはユッチンソン!
リアはミシュランでした。
リムはリジダ。
ユーレーの速度計。
ライトはシビエ。
勿論イエローバルブ。
でもコレまた日本では入手難。
6Vの豆電球的スクリューフィットはなかなかない。
その上イエローですからね。
で、このエンジンガード。
このエンジンガードもいろいろな種類がサードパーティから発売されていたらしい。
この辺りはベスパと似ています。
このエンジンガード、折角のシビエの光軸をモロに邪魔してますね(笑)と指摘したら、なんとエンジンをタイヤに接触させるポジションにすると、ライトを含むエンジン全体が下がり、光軸は確保されるとのこと。
よく見るとガードは車体フレームから支持されています。なるほど!
コレはそのシビエのライトスイッチ。
まるで熱硬化製のエボナイトの様に見えるけど、ABSかな?
マイナスねじで止められているのが魅力的。
矢印とライトの印も良いデザインです。
中央に見える六角ボルト1本でエンジンカバーが止められているらしい。
さすがケチなフランス人の発想。
いや、合理的エスプリ!
そして見たこともない形状の小さな小さな気化器。
もちろんSOLEX社製です!
写真を撮り忘れたけど、インレットとアウトレットがひとつのフランジでマニホールドとなっている。
コレも合理的。
そして、丸く可愛いマフラー。
脚元をツーストオイルで少しでも汚さぬ様に、内側に吐出口が向いており、更にフラップが付いています。
超貴重!
当時の汎用品なのでしょうか、お子様用サドル型シート。
とても良い乗り心地だとは、Kさんの2人のお子さんの証言。
大人はその乗り味を知るべくもない。
残念(>_<)
それもその筈、イデアル!の製品。
高級ですね。
と、言ったところで写真枚数の制限に達してしまったので、次回に続きます。