先週の土曜日に行なった、クラッチユニットとドライブベルトの交換作業の続きです。

バリエータやローラは綺麗に拭いて再利用します。

ローラには取り付け方向があるので注意が必要です。

また、組む時に「グリスを塗るのか?塗らないのか??」

こらはどっちの意見も多数あり、結構悩みました。

ボクの結論は「塗らない」としました。

その理由は、①グリスの油分により、僅かなアルミ粉や、樹脂粉が少しずつ付着し、ローラの動きを妨げてしまう可能性がある。②ローラが樹脂製であること。材質はハッキリとは判りませんが、いわゆるエンプラ。自己潤滑性があり、油脂分は不要な設計だと思うから。その証拠にバリエータの溝に接触する面は、全て樹脂で覆われており、金属同士の摺動はないこと。③とある国産スクータのマニュアルに、グリスは塗らないと記載のあること。

そんな理由からボクは「塗らない」を選択しました。


その代わりと言っちゃ何ですが、バリエータもローラも、ダストを綺麗に除去しました。


スプラインシャフトは恐らく炭素鋼。そこを砲金が嵌め込まれたプーリがスライドするので、ココにはグリスをたっぷりとくれてやります。

もちろん綺麗にしてからね。


バリエータ側の砲金ブッシュ。

この中にはグリス溝があります。

こちらも綺麗にしてからグリスアップ。


そしていよいよ本日のメインイベント、クラッチの取り外しです。

でっかい46のソケットは、インパクトレンチが使えない構造。

ただ単に側面に丸穴が空いているのみ。

なのでこうしてエクステンションバーを差し込んで‥


足で回転を抑えつつ、パワーあるのみ!


少しショックを与えてやったら、無事にナットが回ってくれ、ホッとしました。


新旧クラッチユニット比較の図。

シューのサイズが随分違いますねぇ〜。

幅も長さも。


その代わりと言うか、スプリングは逆にレートの高そうな物が付いています。

ボクの車両は150ccですが、新しく購入した物は、もしかしたら125cc用なのかも知れないなぁ。

125も150も同じ筈だったけど‥


そしてもうひとつ、ドライブベルト交換も今回のポイント。

今まで使っていた物は、幅方向に少し摩耗が見られます。


ベルトの内側には、小さいながらも全周に渡ってクラックが見られます。

ベルト交換は安心の先取り。

中古購入の車両なので尚更です。


で、クラッチユニットを組み込み、ベルトを掛けて、プーリを回転させながらハーフプーリ間を開いて、より奥までベルトを沈み込ませます。


そして車体に組み付けます。


その後は外す時の逆手順で、ワッシャやシムを入れ忘れないように元通り組み付けます。

そしてドライブユニットのケーシングカバーを取り付けます。

ドライバー型のソケットハンドルのお尻に、ブレーカーバーを差し込んで仮留め。


本締めの時はブレーカーバーを90°曲げて。

これ、とっても便利です。


その後試走して、無事に動き、変速してくれることを確認して作業終了です。

もちろんジャダーはすっかり解消!

ウルトラスムーズ‼︎

嬉しい〜ヾ(๑╹◡╹)ノ"

さて、何キロくらいジャダーなしで乗れるのでしょうか??