あんこです。


自分のいる世界がはっきりと、変わったと感じた体験を書きたいと思います。



私には小学生の頃から20数年間も憎んできた人がいます。



その人を初めて許そうと思ってから数日経った時のこと


あれ?と思いました。



今まで霧がかかったように白っぽく見えていた景色が鮮やかな色を取り戻し


ずっとずっと遠くにあった空が

青々と自分の近くに来ている事に気が付きました。



その時の感動は今でも忘れられません。



くすんでいると思っていた世界が美しく変化していたのです。


相手を憎んでいたはずなのに、ナイフは自分に向けられていて

自分の世界を自ら傷付けていた事を知った瞬間です。





憎しみの中にいた時は今思うと当たり前なのですが、上手く行かない事ばかりで


真っ暗なトンネルの中にいるようで

息苦しく何とか逃げ出したいと、いつも思っていました。



20代はバイトをして海外に行き、お金が無くなったら日本に帰ってきてバイトの繰り返し。



今では恐ろしくて考えられないのですが

お金が無いので野宿を繰り返して、黒人に囲まれたり荷物取られたりとアホな事をやっていました。


地に足を着けた生活をしなければと思ってはいたものの

海外では息が出来、生きている実感があったので止められませんでした。



そんな生活も30代に近づくと続けられなくなり、どうしようも無くなって心療内科のお世話になるようになります。



男の人も付き合う人はダメな人ばかり(|||´Д`)

友達になる子も私と同じ境遇で憎しみを抱えている人ばかりでした。


波長が合うから仕方ないですね。


今だから分かりますが、渦の中にいる時は気付けないんです。




今では何処にでもいる、ごく普通のパートのおばちゃんになりました。


昔の自分は別人だったのかと思うくらい遠くに感じています。




許しと向き合って10年くらい経ったある日、ふと憎んでいた相手に感謝している自分に気付き、驚きました。



「小学生の私に酷いことをしてくれて、ありがとう」



それがなかったら、今の私は居なかった。



その時に消し去りたい過去が光に包まれているのが分かりました。


許す事を学ぶのが私の課題の1つだったのだと

自然界には善も悪もないのだと。




私に良くも悪くも関わって下さった方達に感謝しています。


そして私を普通の生活に導いてくれた旦那と娘にも。




今でも繋がっている20代の時の友人の何人かはまだ憎しみの中にいます。1人は自殺してしまいました。



私よりもずっと重い課題を選んで生まれて来た友人達に

憎しみを捨てれば楽になるよと言葉にすると、真意が伝わらないので、話を聞く事くらいしか出来ませんが


いつかお互いに笑い話に出来る日が来たらいいなと願っています。




最後まで読んで頂いてありがとうございました。