2017.10.05
旅行6日目、モン・トランブランからメープル街道をケベック・シティに向けて約400km、4時間半のドライブです。ハイウエイの周辺は紅葉はまだ始まったばかりの感じです。途中にシュガーシャック(Suger Shack:直訳は砂糖小屋)と呼ばれるメープルシロップを作る小屋に立ち寄りました。高品質のメープルシロップの直売場もあります。また、ミニ博物館があり、木を育てメープルシロップを作るまでの一連の作業が良くわかります。ほとんど手作業、大変ですね。
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カナダに何十種類もカエデの木がありますが、メープルシロップが取れるのは甘い樹液のシュガー・メイプルだけだそうです。赤く紅葉するカエデでカナダの国旗のデザインにもなっています。木に穴を開けて蛇口を付けバケツを引っ掛けて集めます。樹液40リットルからメープルシロップは1リットルしかできません。
シュガーシャックでメープル・タフィー(toffee)の試食をいただきました。(煮詰めたメープルシロップを氷の上で冷して作るお菓子、ヘラでとって食べます、日本の水飴に似ていますね)甘くて美味しいです。
カナダのメープルシロップ生産量は全世界の79%、ケベック州で全世界の71%と世界シェアは圧倒的です。日本は輸出先国で第二位のお得意様とのこと。
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長いドライブの末にメープル街道の終点で最後の訪問地、ケベック・シティ(Quebec City)に到着しました。ビーバーの毛皮の交易(ヨーロッパの男性の帽子用、最高級素材として重宝)から始まったケベックは城壁に囲まれた街、旧市街(アッパータウン)はカナダが独立する遥か昔の1608年に入植・設立された城塞都市で世界遺産となっている古都の町並みです。
城壁の向こうにケベック・シティのランドマークとなっているフェアモント・シャトー・フロンテナックが見えてきました。エリザベス女王も泊まった5ツ星ホテルです。ヒッチコックの映画「私は告白する」の舞台。また第二次世界大戦中にチャーチル首相とルーズベルト大統領が戦略を話し合ったケベック会談(注)はこのホテルとシタデル(要塞)で行われたそうです。ちょっとビックリですが、今日はこの五つ星に泊まります。
(注)1943年の第1回ケベック会談ではノルマンディ上陸作戦が話し合われた。1944年の第2回ケベック会談ではドイツに対する戦後の処置と日本への原爆投下に関する密約も行われたという。
城塞の外の西側となる新市街(公的機関が集中)で下車し、「州議事堂」を見ます。
新市街に隣接するセントローレンス川沿いの「戦場公園」展望台へ、もともと『ケベック』は先住民の言葉で「川が狭くなっているところ」の意味です。それでもここから見る対岸は遥かに遠いです。(この川は河口では川幅が100km以上あります)英仏の植民地争い当時、この場所(シタデル(要塞))は城塞を作るのに適した場所、カナダのジブラルタル要塞的なところだったんでしょうね。
坂を上り世界遺産の城壁の中、旧市街(アッパータウン)にやってきました。『ダルム広場』は観光名所でシャトー・フロンテナックの前です。シャンプラン(1608年ケベックの町の創建者、フランスの植民地ヌーベル=フランスの基礎を築く)の像が迎えます。
「さて、この足の長い像(象)は”ダリ”の作品でしょうか?」
ケベックシティには約60人の日本人が住んでいるが、そのうち男性はたった3人しかいない。日本人男性の1人であるガイドさん(自称でカプリお、私たちは高橋デカプリオと呼んでいました)のクイズでした。
こんな大型客船もセントローレンス川を数百キロ遡ってきます。
アッパータウンの『ダルム広場』からロウアー・タウンに下ります。
急階段『首折階段』(1660年完成、うちのマンションの階段の方が急です)を通り抜けて、壁に描かれた大きな「だまし絵」(壁画)の前を通ります。周囲に溶け込んでいますね。
「勝利のノートルダム教会」 1688年創建
(フランス軍がイギリス艦隊に勝利した記念に名付けられた)
デカプリオ主演の映画『キャッチミー・イフ・ユウ・キャン(Catch Me If You Can)』(天才詐欺師の自伝小説『世界をだました男』)の撮影現場として使われました。映画ではこの教会の前でトム・ハンクス演じるFBI捜査官に逮捕されます。(そのシーン、少しだけYoutubeで見られます)
https://www.youtube.com/watch?v=HYOjY7JJDBI
『プティ・シャンプラン通り』 北米最古のおしゃれな繁華街
(シャトー・フロンテナックの入口と宿泊した部屋)
(カナダでの最後の夜、シャトー・フロンテナックのライトアップ)
翌日(10/6)、日本に戻ります、カナダ東海岸から帰るのはなかなか大変です。早朝4時半にホテルを出発し、ケベックからモントリオールまでバスで約300km約3時間半、モントリオール空港からトロント空港まで国内線の飛行機で1時間20分、トロントから国際線で成田まで12時間50分のフライトです。.
空港内、カナダで最も成功しているコーヒー店「ティム・ホートン(Tim Hortons)」。カナダではスターバックスより店舗数も多く、いつも長い行列になっています。甘いドーナツが一番の人気だそうで、カナダ人が皆太っているのはこのドーナツの食べ過ぎだとか。
Good by CANADA
まとめ:
カナダの紅葉を見る目的の旅でした。ローレンシャン高原の紅葉ピークを一番に出発日を選びましたが、メープル街道(東海岸)は例年より遅れていてまだ始まったばかり、逆にもうとっくに終わっているだろうと思っていたカナディアン・ロッキーの黄葉がちょうどピークに当たりました。
北緯51度、標高1、536m、バンフ国立公園 (樺太北部と同緯度)
北緯46度、標高 200m、ローレンシャン高原(サハリンと同緯度)
北緯43度、標高 180m、ナイヤガラ (札幌とほぼ同緯度)
全部の紅葉のピークをしかも晴天下で一度に見ようというのは、それは虫が良すぎる話だったようです。自然相手ですからままならないのは当たり前ですね。ツアーはコースのどこかでピンポイントの紅葉ピークに遭遇するようにうまく計算されているようです。
旅はいつも新しい体験と発見に満ちています、一期一会の出会いも楽しかったですね。
おしまい
ツアー:
Trapics_阪急交通社「秋彩カナダハイライト」 コースNo.CT415R






























