不思議な体験②
18年ほど前の夏、
娘が小学6年生の夏の行事で、
深夜に車で愛知県北設楽郡豊根村のキャンプ場へ行きました。
その頃、娘はダンスを習っており、
キャンプ当日はダンスの発表会、
残念ながらキャンプには出席出来ず、
ダンスの発表会が終わってから私がキャンプ場まで娘を連れて行き、
娘は寝て翌日の朝食を食べて帰る、
という、先生公認の変則スケジュールでした。
キャンプ場は愛知県のはずれの、茶臼山という山の中にあります。
深夜に、一度も行ったことのない山の奥へ、寝ずに待っていてくれている先生がたへ娘を引き渡す、という大仕事のために、まず道順をしっかりと知っておかなくてはなりません。
「ざっくりココ」ということは地図で分かっています。
キャンプの数日前の深夜23時頃、
家事を終えて、駐車場へ行き真っ暗な車の中でナビをセットします。
何事も事前にやっておく私は、あらかじめナビをセットしておきます。
セットすると、ナビはぐるっと大回りを指定してきます。
そんな遠回りでは大幅に時間がかかってしまいます。
「猿投グリーンロード」を通って、この方向へ、こう行く、ということはざっくり分かっていますが、その道とは別の大迂回をナビは示すのです。
ダメダメ
こっちじゃないよ![]()
セットしなおします。
また大迂回を勧めてきます。
「おかしいな・・・」
セットし直すと画面はクルクルと周り、そして私が想像していた道を示しましたが、どういうわけだかゴールの旗がゴールに立っていません。ゴールの旗は道の途中に刺さっているのです。
「あらら![]()

電波の調子が悪いのかな
」
ナビを確定させて保存しておきたいので、深夜11時頃、真っ暗な駐車場の真っ暗な車の中で、1人セットし直します。
セットし直すと、また途中に旗が刺さっています。
「あら
なぜゴールでない場所に旗が刺ささるの
ここはどこ
」
山の途中の見知らぬ場所に刺さった旗を拡大してみます
ナビをチョンチョンと拡大していきます。
拡大、拡大すると、橋のような場所です。
更に拡大、拡大すると、
橋ではなく、トンネルだということが分かり、
トンネルの名前が見えた途端、ゾ~~ッとしました。
伊勢神トンネル
ナビのど真ん中にクッキリと浮かぶ、「伊勢神トンネル」の文字![]()
旗は、どういうワケだか「伊勢神トンネル」に刺さっているのです![]()
ゾ~~ッとしまして、思わず周りやバックミラーを見ました。
何もいませんでした![]()
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そして私はナビのバグが何だったのかを悟りました。
私を守る「ナニカ」が私に
「真弓、伊勢神トンネルを通るからね」
と、教えてくれたのだと思いました。
「伊勢神トンネル」
名古屋、愛知県のかたならほぼ全員知っているでしょうね。
超有名な心霊スポットです。
新伊勢神トンネル、旧伊勢神トンネル、諸説ありますが、もし何も知らずに私が娘を乗せて、
しかも深夜、そのトンネルに差し掛かって、トンネルの名前を見て、
そこが「伊勢神トンネル」だということを突然知ったら、、、
もう私はそこから前へ進めません。
絶対に無理です。
トンネルを通過しなくてはキャンプ場へは行けませんが、しかしトンネルに近づくことは怖くて怖くて絶対に無理です。
そのままUターンするしかありません。
しかも深夜です。
恐怖のあまり動揺して事故を起こしたかもしれません。
そして迂回したとしても大幅に時間がかかり、
寝ずに娘を待ってくれている先生がたに大迷惑がかかってしまう。
私は大パニックになっていたでしょう。
私は気付きました![]()
ああ、知らせてくれてありがとう。
覚悟が出来ました、ありがとう。
これでもう私は当日ビックリすることはありません。
落ち着いて「伊勢神トンネル」を通り抜けます。
ありがとう。
私はまたナビをセットし直しました。
すると、あんなにバグっていたのにすんなりと、
キャンプ場までの私が想定していたルートを示しました。
「真弓よ、ここに伊勢神トンネルがあるからね。教えておくね」
私に知らせ終えたナビは、私が想定していたルートを示し、ゴールの旗はキャンプ場に刺さっています。
私は保存し、車を出ました。
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キャンプ当日、
ダンスの発表会を終えて「長久手グリーンロード」から高速道路を経由して、愛知県設楽郡の山の中へ突入。
山道をキャンプ場まで進みます。
心霊スポットの存在も、私に何があったかも知らない娘は、
ダンスの発表会後だろうが疲れを知らず、
友人たちが待つキャンプ場へ、
ワクワクしながら目はパッチリです。
さあ、私は絶対に娘をキャンプ場へ送り届ける![]()
しっかりハンドルを握ります![]()
ナビの地図が進んでいきます。
もうすぐ伊勢神トンネルです。
そろそろだな![]()
しかし心は落ち着いています。
分かっています。
この先に伊勢神トンネルがあることは。
私は絶対に娘を無事に送り届ける。
深夜の山道なので、私達の他に車はいません。
曲がりくねった真っ暗な山道を、私のヘッドライトだけが光っています。
たった1人で伊勢神トンネルを抜けるのは怖いな![]()
誰か、車、来てくれ~~~![]()
別の車が近づくとホッとしてついて行く![]()
しかし、山道に慣れた地元の車は、
あっという間に私たちと離れて去っていきます![]()
私を置いて行かないでーーーー![]()
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くっついて行きたいのですが、山道に慣れない私の運転ではあっという間に置いてけぼりです。
1人(娘もいますが)で伊勢神トンネルを通るのは怖いけど、頑張るしかない。
ついに、それらしいトンネルが見えてきました。
私は冷静です。
このまま突き進むしかありません。
なかなかの立派なトンネルで、
「伊勢神トンネル」と書いてあります。
トンネルの中は真っ暗ではなく、ライトが明るく点いているのが見えて安心しました。
さあ、通り抜けよう![]()
先生がたが待っている![]()
覚悟して進みます。
余計なものを見ない![]()
幽霊かと錯覚してしまわないように、何も見ない。
前だけを、出口だけを見よう![]()
ガンバロウ![]()
怖くて怖くてたまらないけど、気持ちを奮い立たせます。
何も知らない娘は「トンネル、トンネル」と言っています。
すると、、、さっきまでたった1台で走っていたのに、どういう偶然か、後ろから何台も何台もタイミング良く現れて、私は4~5台に囲まれるかたちで一緒にトンネルを走ります




前にも後ろにも横にも車です



皆がいるので全然怖くありません![]()
さっきまでたった1台で走っていて、この流れだと1台でトンネル![]()
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と思っていたのに、運良く数台が一緒のタイミングでトンネルを走ってくれているのです。皆のヘッドライトでトンネルは更に明るく、賑やかです。
私は必死で皆について行きました![]()
皆と一緒に「伊勢神トンネル」を通り抜けました![]()
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皆がいたので怖くなかった。
たった1人、たった1台なら(娘はいますけど)、心臓が破裂しそうにドキドキしながら、手に汗ビッショリで走ったでしょう。
ひょっとしたら途中で、敏感になっている私の目が脳が何かを幽霊と錯覚してしまって「ギャーーーーーーーー![]()
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」となったかもしれません。
トンネルを通り抜けると、他の車はサーーーッと私を抜かして前方へ小さくなっていきました。
皆さんありがとう![]()
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そして無事にキャンプ場に到着し、待ち構えていた先生がたに娘を引き渡しました。
先生がたは、「このまま帰るのは危ないから、駐車場で良かったら仮眠してから帰ってください」
と、お茶とパンやおにぎりをくれながら言ってくださったし、
私もあのトンネルを、本当のひとりで再通過する勇気は無かったので、キャンプ場の駐車場で、車中泊しました。
翌朝5時、明るくなったので戻ります。
霧が一杯の山道を戻ります。
そして伊勢神トンネルに再突入します。
たったひとりですけど、明るいし、
きっとまた昨日のように私を助けてくれた「ナニカ」が私をきっと助けてくれるだろうと心を奮い立たせながら、両膝の上に何やらズーーンと重いものを感じながらも、それは気にせず、ただ進行方向だけを真っ直ぐ見ながらトンネルを通り抜け、無事に家へ戻りました。
ナビがバグったことも、
トンネルで数台と一緒だったことも、
いつも私を助けてくれている「ナニカ」が私を助けてくれたと思っています。
ありがとう








