H.M.project presents 激突!!SAITAMMER SLAM 第14戦
2011年3月20日(日)西川口HEARTS
開場:17時 開演:17時30分
出演決定バンド:
MASTERMIND
DUEL
FREAKSxx
JUNK ROCKETS
DIVINE WIND
6年前はこちらのイベントが行われました。
MASTERMINDはこの時以来の参戦となるので、今まで書こうかどうか迷って書かずにいたこの時の思い出話を書いてみようかと思います。
このイベントの9日前は3月11日(金)、東日本大震災でした。
自分の住んでいる埼玉県の蕨市や川口市周辺も大きな揺れに見舞われ恐怖しましたが、特に大きな被害もなく直ぐに日常生活に戻ることができました。
いや、それでも震災当日は戸惑い「このあと、もっと大きな揺れが来るんじゃないか?」と恐怖し、何をして良いかもわからず、ただただつけっぱなしのテレビのニュースを見つめていました。
そして当然考えたのは「20日のイベント出来るのかな?」ということでした。
この時のイベントはMASTERMINDとDUELという2バンドが出演決定したときから、興奮をおさえられずライブ当日をイチファンとして待ち焦がれておりました。
週が明けて月曜日、とりあえず当たり前のように仕事は始まりました。
テレビでは原発のメルトダウンに関するニュースが毎日のように流れ、いつどうなるかわからない状況が続いていました。原子力発電所は稼働が停止され、電力不足となり、計画停電が行われました。
イベント開催に向け、この計画停電が第1のネック。本番となる夕方5時以降にこれがぶつかるようなら当然ライブは出来ません。いや、その前でもリハをせねばならないので、計画停電が早い時間でない限り、イベント開催は不可能。
そしてもう1つ。原発のメルトダウン、これが最悪の事態となれば、当然ライブどころか我々の日常生活だってまともにおこなうことが出来ません。まずはこの問題が何事もなく解決されることを願うばかりでした。
さて、そんな状況の中、ライブハウスは当然のように休業の日々。有名アーティストの大規模なコンサートもプロレス興行も次々に中止を発表。
週も後半、震災から1週間が経った頃には一部のライブハウスでアコースティックによるイベントを開催という話が聞こえるようになってきました。
そんな中で、2日後に迫った自分のイベントをどうするのか?正式に判断する、決断の時がやってきました。
会場となる西川口HEARTSによるとその前日となる19日はアコースティックイベントで営業を再開するとのことでした。そして、会場の設備等には特に問題もないので20日は予定通り開催可能とのこと。また「ライブハウスとしての正式なエレキでの営業をここから始めたい」という熱い言葉も貰えました。
しかも危惧された計画停電に関しては週末は行われないことが発表されました。
原発に関してはまだまだ予断を許さぬ状況ではあるし、余震も頻度は減ってはいるもののまだ続いてはおりましたが、物理的に開催は可能という状況に。
そこで次に心配となったのが、出演バンドのほとんどは皆社会人。この震災というトラブルの中で休日返上となっている人もいるのでは?さらに実家が被災してライブどころではないなんていう状況も。
当然こういうことも考慮して、ライブハウス側からは直前のキャンセルでもキャンセル料などは発生せず、とにかくでくるバンドだけでやりましょうということに。
そうして残る問題は・・・
「自粛」という言葉。
多くのメジャーなアーティストは「自粛」を理由に公演中止を発表。
自分の周囲のバンド達も「自粛の為中止」という声が多数聞かれました。
自分も無難に自粛をすべきなのだろうか?
被災者に配慮して、世間に配慮して。
いや、でも、自粛ってなんのための自粛なんだろう?そんなことを真剣に何度も考えてみた。
もちろん、被災地の人が家を失い家族を失い苦しんでいる。そんな状況でライブをやるのか?という理由はよくわかる。しかし逆に被災地の人は我々が自粛してライブを中止することを喜ぶのだろうか?「中止してくれてありがとう」と思うのだろうか?
そして被災したバンドマンはどう思うだろう?楽器を失い、メンバーを失い、ライブ会場も失い、今すぐライブをやりたくても何もできない。いやもしかしたらこの先何年もやることはできないかもしれない?そんな人たちはきっと「お前ら出来るのに何でやらねえんだ?」ってそう思うんじゃないだろうか?
だからこそ、ここは安易に自粛を選択するよりも「やりたくてもできない人の思いも受け止めてイベントを開催すべき」と判断しました。
そうして結果的に5バンド中4バンドが参加を決断してくれイベントは開催されました。
そのうちのJUNK ROCKETSは当日メンバーが1人参加できなくなりながらも、残ったメンバー2人で対応してくれました。
もちろん、全員が全員納得していたわけではなく、実際「ここで何かがおこったら君が責任を負わなきゃいけなくなるんだよ」という言葉もありました。
無事に終わりはしましたが、「もしも」の可能性があっただけに、未だにこの判断が本当に正しかったのか間違っていたのかはわからないのですが、少なくともこの日のイベントに参加してくれた人たちにとって忘れられない思い出になってくれたのは主催者として本当に嬉しく思います。