先日のクラウドストライクの障害を目にして思う事なんだけど、システム=ビジネスそのものというレベルまでもうなっていて、システムの障害が発生すると何も出来ないんです。が当たり前となっている事をまざまざ見せつけられた。


つまりシステム開発というのは、ビジネスそのものの組み立てであって、数年前まではビジネスの中でシステムを構築して使っているという感覚だったが、もはや今はシステムがあるのでそれに沿って人を動かしてビジネスして下さい。となっている。


何年か前に大手コンサル会社が、あえてデジタル部門を無くしたというニュースがあった。この理由は、コンサルするのにデジタルが関わらない事はないのであえて部門にする理由がないという感じだった。


それと同じようにシステム会社も、コンサルに近い領域、つまりお客さんの業務を理解して、AS ISとTO BEが見えてる人が重宝される状況になった。


一方、ユーザー企業においては、全ての部門でDXが求められて、より多くの業務ドメインに対してのシステム開発の需要が高まっている。

そして、システム開発会社はその需要においつけない超過需要の状態だと思う。そして、今後はますますそうなるだろう。


弊社も開発パートナーとなりうる会社は値段も高くなってるし、そもそも普通に仕事受けられないっすねー。とか言われる状況。


そんな時に、システム会社が幅広い業務ドメイン知識をもち、それを維持する体制を作るのはかなり難しいと思う。

維持っていうのが結構ポイントで、特定の業務に特化して知識のある人間を維持するなら、月100万円とかもらっても全然割に合わない。

ビジネスとなりうる人件費率が50%としたなら、1人維持する事も出来ないから。


という事で、現時点、システム会社はどういうスタンスでいるべきかを深く考えるべきなんだと思う。


自分が思うには、なんのシステムでも作りますというのはうちでは出来ないなと。

飲食店に例えるなら、和洋中なんでも手頃の値段で安く食べれるファミレスよようなビジネスはうちでは出来ない。お金と人が集まっている会社がやるべきだと思う。


一方うちの会社の規模であれば、範囲を絞って、そこに特化してそれを求める方に少し割高でもマッチするモノを届けたいと思う。

言ってみれば、ちょっと割高の和食割烹って感じだろうか。


和食割烹に行って、美味しいスパイスカレーを安く作ってくれと言われても作れませんと答えるしかない。

作るなら、普段ほとんど使わないスパイス一色と、インド人シェフを入れるのでそのお金必要になっちゃいますし、そもそも美味しいかわからないですけどね。作った事ないし。みたいな話になると思う。


話をまとめると、今の戦略はオークション・リユースと言うジャンルでドメインエキスパートを社内に育てて、それが必要な方に対してこの価値を提供するべきなんだろうなと思う。


気合いと根性と、何日徹夜してとか言ってシステム作る。もう、そういう時代じゃない。

そういう時代である事は、うちみたいな古い会社ほど早く気付いて対応しないと手遅れになる。


と思う、土曜の昼下がり。