純喫茶 黒猫-Image786.jpg

母さん孝行して買い出しに連れていき、本屋で嵐とか韓国の男の載ってる雑誌を嬉々と手に取るのだ。なんか本買ってあげるというので、雑誌を眺めるが欲しいものがない。あるなら疲れない身体が欲しいよ~んで、文庫を眺めていると見つけてしもうたからこれにした休憩時間やお風呂であっという間に読んで、一日持たず、また流し読みしとる。

東電OLシンドロームに引きずり落とされる。下品な素材のワンピースを着て誰かを待ってみたり、金を介入させて成立する行為を軽視出来ない。囁く愛の言葉がまやかしまみれなら、自分の対価を目に見えるものにしてもよいのではないか。夏目漱石七人くらいで関ジャニ∞したい。女にはそんな願望やらなんやらがぽっかり開いた真ん中にあるのではないかなと思う。

事情聴取でいろんな女が出てくる。平行して進むストーリー。

もしかしたらあたしずっと待ってたのかも、デリヘルやってんのばれてあの人に殺されるのと言う女。

家庭を守るために外へ性を充たすとか言う女。

堕ちる安堵。要所要所のやり取りが毛羽立った心に引っ掛かる。根が下品なんだろう。やむなし。何年も前に彼女と同じ景色を見てみたくて円山町に行った。こ洒落たとこよりも古臭い外観にと決め、窓のない部屋でチューハイを飲む。先方は疲れて風呂も入らず寝息を立てている。場所にそぐわない不健全な二人である。昭和な色彩とタイル、排水溝に溜まった髪の毛を眺めて、あたしの他の人の毛も混ざってこんばんはしてんのかなーと思う。煙草を吸いながら覚えものしたり、テレビを眺める。気持ちが外に向いていた。この街のあちらこちらで愛と欲が行ったり来たりしてるんなーと近くにいるのに遠い。

朝、渋谷、手を繋ぎ歩く中年カップル。レフ版で照らされてポーズをとる読者モデルは同じ顔に見える。青春の大量生産。愛してる。大好き。味気無い単語の羅列。

普段虚勢を張ってる人をじわじわといたぶってからムツゴロウさんしたい。獰猛な演技は猿芝居。言葉が身体を持つみたいなやりとり、涙を涙と認識し、発信元のその人に反応するのは身体があって発する涙という言葉。

全ての涙に反応していたら身が持たないけど、受信したら恋なんかもしらん。異性じゃなくてもそれが富良野のチーズでも、パブロフの犬みたいによだれを垂らしてしまう。生れつきの終身刑を背負い裁かれたり、救済されたいし、罰を与えられて満たされる事もある。