早いものだ。ついこの間、母が亡くなったと思ったら、もう四十九日。4日には墓所のある寺で納骨を済ませた。晴天に恵まれ、気持ちの良い日だった。秋の心地よい風に吹かれながら無事、母を父の元に届けたという安堵感に包まれた。


 毎日、やってもやっても減らない仕事が山積していて、時の過ぎるスピードにあらためてびっくりすることがある。そして弔事に関する様々な手続きは、すればするほど、故人との距離が遠くなっていくことを心のどこかに感じさせる。少しだけ先延しにしたくなるのは「寂しさ」からくるものかもしれない。また、これも先送りにしてきた、いろいろな「決断」を迫られていると感じる。


 いつやっても同じことだからとしないできたこと、弔事はそんな事としっかり向き合う機会なのかな。

 ぬるぬるとして、冬は来ないのでは?と思わせるような11月のぽかぽか陽気。だが朝晩の冷え込みは、「心はオジサン」の背中をそっと押している。