こないだNHK「ザ・プロフェッショナル」で高倉健を特集していたな。

「心はオジサン」は任侠映画にも興味ないし、健さんをハンサムだとも思わないが、とにかく文句なく「かっこいい」とは思ったね。


 現在81歳。にしてあの姿勢。あのプロポーション。映画出演でロケにでも行かない限りは毎日通っているという理髪店。体重もウエストも20年間、変化ないと言っていたな。

 俳優さんだから、という言い訳をしたくなる気持もわかるが、あそこまで「かっこよさ」を保っているのは奇跡に近く(だってこの年齢の男女で「かっこいい」と言えるひとってまず存在しないよ)、その奇跡は恐らく健さんの並々ならぬ「美意識」が実現させているんだなと、結局、ラストまで見ちゃったな、あの番組。


 もちろん、その美意識を守る為に捨てているものがあることも本人は十分理解していた。確信犯しか持つことが出来ない「美意識」である。


 というわけで、「心はオジサン」はそろそろ反省の領域に入らねばなるまい。9月に入ってから土日もないほどの忙しさで、加えて真夏日が連続するおかげで、へろへろのほげほげで「美意識をかなぐり捨てた状態」。あかん。


 こういう時だけは、素直に「単細胞」であることに感謝しつつ、「美意識」を取り戻す平成24年秋を迎えたい心境なんだ、今。