昨日、出張でご一緒した某経営者の方が面白いことをおっしゃっていた。曰く、「経営者には基本的に『調整能力』はない。」と。

 あまりにも明確に断言されたので思わず笑いがこぼれた。

「『調整能力』がないから経営者になった、という言い方もできますね」なんちゃって。(^▽^;)おいおい、調子こいていいのかいって?


 日ごろ、企業や団体の社員研修の場で「調整能力のない奴に開発事業は出来ない」なんてエラソーなこと言っている「心はオジサン」としては冷や汗もんの真理である。まっこと、言われてみれば言われてみるほど、ご指摘ごもっともなんで、繰り返し思い出しては苦笑いと同時に真摯に頭を垂れる今日である。


 いやさ、だからこそ、『調整能力』はないが決断力はある経営者と、小回りがきいて『調整能力』の高い事務方がいて初めて組織として体を成すに相違あるまい。いや~どこの組織でも結局、人事の課題とはここにとどめを刺すわいな。