突然ですが、本を読んでいて泣いたことはありますか?って何かのCMにもあったような気がするが、それはさておき、ありますか?


 意外と涙もろい泣き「心はオジサン」は、「趣味は読書」と履歴書に自然に書いてしまう輩の一人ですが、これまでに泣けてしまった本は勿論そう多くはありません。


 その中の1冊として「川端康成と三島由紀夫の往復書簡集」を挙げておきましょう。

最近著しく固有名詞を覚えられなくなっているので、どこの本屋が出しているかは失念しましたが、確か文庫本にもなっていました(スタッフにも「これを読め」と押し付けた記憶があるので聞いておきます)。


 だってね、ああた。本当に美しい日本語というのを目にすることが出来るんですよ、この本は。日本語って涙が出るくらい美しいものだ、ということをお二人の往復書簡が教えてくれます。どうしたら綺麗な日本語が喋れるかなあなんて思っている方、下手なハウツー本を読むくらいだったら、この本をおススメします。


 三島由紀夫が亡くなって「日本文学」は終わったと思っている「心はオジサン」でした。