gakunohana さんが「篠田三郎・樫山文枝 文学の夕べ」に参加され、そのレポートをコメント欄に書いてくださいました。朝から私のテンションは上がり、ぜひ皆様にもこの感動をということで、掲載を許可していただきました。改めてブログ上で皆様にも読んでいただき、「森の学校」で春馬くんのお父さん役を演じた篠田三郎さんの朗読会の様子と春馬くんを彷彿とさせる篠田三郎さんのお人柄の素晴らしさを感じていただきたいと思います。

gakunohana さんと篠田三郎さんを繋げたのも春馬くんだと思います。素晴らしいご縁ですね。


公演日程は以下の通りです。

gakunohana さん、ありがとうございます。

お近くの方はぜひ参加してくださいね。

そして感想をお聞かせください。


 5月6日  島原 島原文化会館
 5月7日  福岡 ももちパレス
 5月8日  佐賀 旅館あけぼの
 5月9日  直方 ユメニティのおがた
 6月2日  中能登 ラピア鹿島視聴覚室「ミューズホール」
10月11・12日 札幌 かでるアスピックホール
10月14日 函館 函館市芸術ホール
10月16日 釧路 釧路市生涯学習センター大ホール
10月18・19日 旭川 旭川市公会堂


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「篠田三郎・樫山文枝 文学の夕べ」は、真の職人とも言える本物の俳優さんによる、心がふるえる朗読会でした。
和モダンな居間を模したシンプルなセットの舞台に、グレーのジャケット、臙脂のネクタイ姿の篠田さんが現れ、ソファの端に座ります。
「山桜」とタイトル名を告げ、「花ぐもりというのだろう。薄い雲の上にぼんやりと日が透けて見えながら……」と、たちまち、藤沢周平の世界が始まりました。
観客は、おおかたが60代以上、男女比は1:1。やはり、藤沢周平、山本周五郎のコアなファンが中心のようでした。
淡々と、しかし人物像をくっきりと浮かび上がらせる声色を織り交ぜながら物語は進みます。そしてラストは、篠田三郎ではなく、まさしく手塚弥一郎の母の声でした。
「ひとがたずねて来たのは、野江さん、あなたがはじめてですよ」それはそれは優しい語りが、観客みんなの胸に沁み入るように響きました。

第二部は、若草色の着物姿の樫山文枝さんが登場。「夜の辛夷」です。「山桜」とは少し趣が異なり、ワイルドな科白や色っぽい場面もある起伏に富んだ作品で、82歳女性の樫山さんがどう読むのだろう、と私は興味津々でした。驚きました。朗読というより、お芝居、いえ、ひとつの世界が創出された……そんなふうに言うしかないほど素晴らしいものでした。

そして、お二人そろってのご挨拶。樫山さんに続いた篠田さんは、挨拶の冒頭でこんなふうに。
「4月の初め、土浦で、三浦春馬くんの映画の舞台挨拶に立ったのですが、その際にこの朗読会の話をしたところ、今日は何十人ものファンの方が来てくれました……」
三浦春馬くん……という言葉を聞いたとたん、目頭があつくなり……隣の春友さんと顔を見合わせ、肩をふるわせてしまいました。春馬くんを知らない人たちがほとんどの空間で、春馬くんの名前を出してくださった……なんて、なんて優しい方なのでしょう。

終演後、人一倍恥ずかしがり屋で口下手の相当くたびれたおばさんは、なぜか篠田さんの楽屋にいました。5人の春友さんも一緒です。至近距離でお話し、「日本製」を知らなかった篠田さんに本を差し上げることもできました。「すごいなあ、楽しみに、ゆっくり読みます」と。
集合写真の真ん中に立ってくださり、「春馬くんじゃなくてごめんなさい」と言いながら、握手もしてくださいました。
春馬くん同様、フランクでにこやかで謙虚で……素晴らしいお人柄の篠田さんでした。

6日からは九州、6月に能登、10月は北海道、と公演は続きます。お近くの方はぜひ、朗読の世界に浸りにお出かけくださいませ。

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