この時の喜び…春馬くん…素晴らしかったね。

やったね!




今日ある生徒が言った一言が胸に刺さった。

「雨の日に家の中にいるときは雨の日も好きだけど傘がなくて濡れちゃう時は雨は嫌い」…


間違ってることを正そうとすると雨に濡れる。

体制を変えようとしても雨に濡れる。


春馬くんには土砂降りが降っていたのかな…

大きなバスタオルを持って隣にそっと寄り添いたかったな…


今日は生徒の話を聞いて泣いた。

つい最近、まだ16歳で留置所に入れられ手錠をかけられたこと、縄をかけられたこと、独房に入れられたこと、国選弁護士をすぐに呼んでもらえなかったこと、小学生の時にハーフというだけで虐められていたこと、警官三人と共にヘリコプターが追いかけてきていたこと、母親が別れたお父さんがどうしようもないクズだということ…

沖縄の縮図がここにある。


薄々捕まることはわかっていたという。

警察が反社にリークするから…

情報が回ってくるという。


独房にいる間に読んだ本を訊いてみると「題名は忘れたけど人生は選択を誤ったらダメみたいなのとドラえもん…ドラえもんを読んで笑ってたら看守に怒られました」…


私にできることは、彼の得意である言語、日本語で話を聞いてあげることと彼が手を出している薬物がなぜいけないかを話すこと、高校を卒業することのメリットを伝えること…

本当は私の領域ではないのだけれど、どうしても彼が私に「裁判がある」と言って心を開いたことに向き合いたいと思ったのだ。


どうしたら子供達、特に中高生を悪い環境から救い出せるか?…始めさせないか…

行き着いたことは…

忙しくすること…暇や隙を与えない。

部活、ボランティア、アルバイト…

部活が一番いいと思う。


この生徒は中学生の時喧嘩をして腹を蹴られ腸が飛び出し腹筋損傷…

水泳選手になりたかった夢は絶たれたという…

「もっと忙しかったら良かったんじゃない?」と言ったらこの喧嘩での腹筋損傷の話をしてくれたのだった。


どんな出来事にも意味があること、私にも考える機会を与えてくれてありがとうと伝えたら「嬉しいっす」と言って照れていた。

彼が卒業するまでサポートして行こうと心に決めた。