明日は晴れるかもしれない…

夕陽が顔を出している。


事件性は全くないと社長は言った。

であるならばなぜ「約束の時間」が言えないのだろう。

でも事故ではないとは言っていない…

嘘は言っていないけれど全ても話していない…


朝もしくは明け方に何かがあった。

証拠品は全て持ち去り、携帯の重要事項を勝手に消去もしくはアリバイ工作、各報道、内外関係者に箝口令…救急車をすぐに呼べば間に合った助けられた命を第一発見者であるマネージャーに「待て」と言った人物数人がいる…

そうこうしているうちに春馬くんを助けられない状態にしてしまった。応急処置って誰がどうやってしたの? そんなこんなしてる間に救急車呼んでよ。助けてよ!

事実とそんなにはかけ離れていないような気がする…このことをあの人は「数時間戻せないか」と言っているのだと思う。