K-S 弐の中編
設定は ゆるく流していただけると助かりますなんせ、これ書いたとき恋愛マンガとかを立て続けに読んでいたので私の脳みそ的にはこれでも近年稀にみるフワフワモード脳内絵コンテ少女マンガ コマ割り※この記事に貼ってある画像は紅茶(koiai)さんの作られた画像です無断転載 禁 でお願いします゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆「忘れ物をしました」そう言って柱の陰からあの人が現れた「何をしてるの!早く行かないと大将が置いていかれちゃうわ」慌ててまくし立てる私を見て目の前の人は呑気に微笑んだ「なによなにがおかしいの戦線離脱・敵前逃亡なんて重罪よ」あの人に駆け寄ろうと勢いよく踏み出したけれど式典の為に着付けたフォーマルな装いが足に絡む予想された事態なのか滑るように近づいたあの人は私の傾いた身体を優しく受け止めてくれた胸にすっぽり収まって頭上からあの人の吐息を意識した途端鏡もないのに一気に赤面するのが分かった「・・・ありがとう」皮の鎧を纏ったあの人のいつもより一回り大きく感じる胸の中で顔を上げられないままくぐもった声で礼を言う「王命を拝受している間貴女の事が気になってしょうがありませんでした」ハーフアップした髪の毛を崩さぬように垂れた髪先を撫でるじっとしていない手この人も不安だったのかな?「私、非道い顔してたでしょ」思い当たる節があったからたまらず自己申告する「なんと声を掛けて良いか分からず貴女にちゃんとした挨拶もできぬまま今朝も宅を出てきてしまったので」それは私もよごめんね、デキた女じゃなくてなんて言ったら良いのか分からないんだもの鎧の袖ぐりからのぞく藍色の袖下をぎゅっと握って、声に出さない思いを握りしめる「誰も居りませぬゆえ、思う存分言うてくだされ」背中に回された手がポンポンと上向く口角と一緒に私を揶揄う「なにを?」「行くな とか 自分も軍医でついていく とか」なんで、バレたのよ顔にでも書いてあったかしら?「いわないわよ、そんなカッコ悪いこと」それに誰もいない、って居るじゃないのムガクシさんも、テマン君もと、心の中で毒づいた「あ、忘れ物って何?支度する物足りてなかった?」こんなんじゃ大護軍の妻は失格だわって思いながら指折り支度を思い返すあの人を見ると少し唇を噛んで右上に視線をやってどこか気まずそうにしている「ゴメン、なに? なに? 大事な物かしら今からでも間に合う?」「はい、そのために此方へ」急に視界が貴方でいっぱいになった僅か向こうで黄色い小花がぼやける呼吸が苦しくなって思い切り吸い込んだ鼻腔いっぱいに広がる香りを私はきっと忘れないだろう「いってきます の ちう とやらを忘れていた、と前の遠征の時に怒っていたので」ぇ、あぁそういえば、前回そんなこと言ったっけでもあれからそんな長期の遠出もなかったし「此度もそれをせぬので、あのような顔をしていたのかと」「あのような貴女の顔を見たままここを離れるなど気が気ではなくて寂しい思いをさせて申し訳ありません」と、胸に抱え込まれたまま呟かれた「いや、それは・・・」もう、どうしていいか分からなくなるくらい動悸が激しい音が聞こえるんじゃないかと思うくらいいや~これは普通じゃないわなんか今生の別れみたいだわいつも通りにしたいのよさっきまで何か特別な声かけをしないととモヤモヤしていた気持ちはどこへいったのかあまりの恥ずかしさに動悸の次は冷や汗だ落ち着けウンス、と心の中で唱えながら皮鎧の胴周りにぎゅっとしがみつく帰ってきて当然とおもって何気なく送り出すのと帰ってくることは当然じゃないと分かっていていつも通りにすることは違ういつも通りのおかえりが言いたいから特別にしないいつも通りの「いってらっしゃい」やっとの思いで顔をあげたよし、声もうまく出せた口角も上がった筈「はい、いってきます」「帰ってきたら、これで一杯やりましょ」あの人の髪に引っかかっていた黄色い花をそっとつまむと私は指先でクルクル回したお酒が漬かる頃には帰ってきてね、あなた後編へ続く・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆↑ 桂花陳酒は出来上がるまで三年かかるらしいんですが現代では梅酒みたいに半年くらいでできるお手軽レシピもあるのでウンスはすぐにできると思っている・・・基本、あんまり細かい事は考えていないま、チェヨンは まさかウンスが今から漬けた酒のことを言ってるとは思ってないから気にはしてないけど。。。二ヶ月くらいで帰ってくるのかなぁ( ̄∀ ̄)あぁいろんな方面ごめんなさいm(_ _ )m m(_ _ )m m(_ _ )m