2015年春分の日セッション with DAIKI。
毎年、春分の日前後には友人DAIKIとセッション釣行を行なうことがこのブログの1イベントとなっています。
いや、このブログを開設するはるか前の、僕たちが18歳で車の免許をとったときからずっと欠かさず行なっているイベントでもありますね。
そして今年も「春分の日セッション2015」ということで、2人して遠征釣行を行なってきました。
※今回の実際の釣行日は4月1日で、厳密には「春分の日」そのものではありません。
実は今回の釣行には伏線があります。
それはこの釣行日の2週間前にも、実は単独で淡路島釣行を行なっていたのです。(忙しすぎてブログ書けませんでした・・・・)
そしてその結果はノーバイトの完全ボウズ。
というよりも、午後からは豪雨になってきてほぼ車内待機。午前中の3~4時間しか釣りにならなかった釣行でした。。。
ちなみにこの日、ジョイクロスト池でたまたま某若手メディアプロアングラーの取材に遭遇。雑誌取材とのことでたくさんお話ができたのですが、釣果は僕と同じだったようです・・・・。
そして結局、その取材は完全に無かったことのように扱われています・・・・(笑)
このように、僕にとっては2週間前のリベンジを懸けた釣行であった訳です。
いや2週間前だけじゃないですね。年末の年越し遠征以降、淡路島では大敗北が続いています。
なんとしても4月1発目となるこの釣行では、そのリベンジを果たさなければ気持ちが済まなかったのです。
以下がそのレポートです。
【2015年4月1日: 淡路島野池 with DAIKI】
ここ2年ほどはお互い多忙な職のため実現できていませんでしたが、かつて僕たちにとっての「春分の日セッション」は1泊2日の2日間釣行でした。
まぁ今年も2連休なんてとれるはずがなく単日釣行になったのですが、せめてもの遠征気分を味わおうと前夜から出発し、夜は神戸のビジネスホテルに宿泊。
ゆっくりと夜を明かし、朝は5時に起きて明石海峡大橋を渡ったのでした。
朝イチはもはや定番のジョイクロスト池へ。特にこの時期のジョイクロスト池はド定番ポイント。
先行者がいるのを覚悟の上で向かったのですが、なんと先行者不在! これはラッキー!
まだ朝のうす暗さも残っている上にけっこうイイ感じの風も吹いており、雰囲気はバツグン。
さっそく釣りを開始したのでした・・・・・・
いきなり淡路島超メジャー池のモンスター出現。
釣り開始10分にしてリベンジを完了させる52センチ捕獲。いきなりでした(笑)
風で波立って見えにくかったのですが、シャローに沈むレイダウン周辺で巨大な銀鱗が翻っているのが見えたのです。
ひょっとしてデカバスがエビでも捕食してるのか!?と思い、そのレイダウンにBFスモラバをピッチング。
そしてレイダウンに隠すようにモゾモゾとアクションさせていると、スコン!とスッポり吸い込んだような明確なバイトがプロトロッドに伝わったのでした。
少しタメて、しっかりとバスの重みを感じながらフルパワーフッキング。
至近距離だったのでファイト時間は短かったのですが、プリスポーンらしいグッドファイトを見せてくれました。見ての通り、お腹パンパンのビッグママです。
←暴れまくりでちゃんとメジャー置き写真撮れず。。。ですが、十分にデカいのはご覧いただけると思います。ちなみにDAIKIははるか対岸でヤブ漕ぎ中で、仕方なしにデジカメセルフ撮影でした。
それにしてもこのプロトロッド、対紀ノ川用に作ったのですが野池での50アップ率が異常(笑) 2015年、このブログを書いている時点では3匹の50アップを仕留めていますが、内2匹がこのロッド。まだ2釣行しか使っていないのに(笑) ものすごく国産優等生的なロッドで、軽くてシャープで高感度。それでいてかなりのトルクフル。デジーノの新作(現時点では未発表)ブランク採用です。
この1匹で一気に勢いを掴んだ気がしたのですが、朝の気配が失われてくると同時にシャローにポツリポツリと出現しはじめたのが、この時期の風物詩であるネスト。。。
中にはまさに今ヤッてますって感じのカップルもいて、本当に今目の前でネストがつくられていく様子を見ることができました。
ちなみにネストを作っている最中や行為(笑)の最中のバスに試しにルアーを投げてみましたが、もうまるで眼中に入ってませんね。性欲は食欲に勝るようです。
なお、この日はバリバリの小潮。世間では一番ネストができないと言われる日ですね~(笑)
潮汐なんかより、それ以外の条件が十分にそろっていたからこそこのタイミングだったのでしょう。
さらにその後、今や淡路島一と呼べるほどの有名池であるこのジョイクロスト池の駐車場にはどんどんバサーの車が入ってきて、あっという間に超満員状態に。
これはさすがに厳しいなと思いDAIKIに移動を提案したのですが、「まぁとりあえず1匹釣ってくるから少し待っといて♪」と楽勝宣言。
この状況で楽勝宣言!?
←互いが互いを潰し合うような超満員ハイプレッシャー、あたり一面ネストだらけ、そして誰1人ロッドを曲げていない状況下で宣言通りデカバスを持って帰ってきたDAIKI。堂々の45センチ、当たり前ですがネスト撃ちではなくプリスポーンバスです。やはりこの男はただ者ではありません・・・・!そしてこのバスを手にした方法はヤブ漕ぎジグ撃ち。マキモノと、彼のもう1つの得意技がこのヤブ漕ぎジグ撃ちです。普通の人(=僕)なら「絶対に無理!」というような難攻不落なヤブでも難なく突き進み、どう考えてもランディング不可能な足場から落水覚悟の強引なランディングを行なうのです。
そしてここからはDAIKI劇場の開幕でした・・・・。
彼は釣りの動作云々よりもその日のパターンを掴むのがものすごく上手く、そしてパターンを掴んだあとの爆発力が凄い。
←次に訪れた、通称メタルクロー池でも先ほどと同様のヤブ漕ぎジグ撃ち作戦でいきなり先制パンチ。なんとあっさり50センチ捕獲。しかもその直後にアベレージサイズながらもう1匹追加。
「ヤブ漕ぎジグ撃ちなんて誰でもできるだろ(笑)」と思う方も多いでしょうが、DAIKIのそれは本当に彼にしかできない「テクニック」だと言えます。事実、僕も同じように真似しましたがバイトすらありませんでした。そして仮にバイトがあっても、彼のような身体能力がないのでランディングできるかどうかわかりません。何より、「ヤブ漕ぎジグ撃ち」自体がスゴいわけではなく、わずか1時間程度でそれが今日の必勝パターンだと気付く能力がスゴいのです。ぶっちゃけ、釣りの動作(キャスト~ルアー操作~ランディング)だけなら僕のほうが上手い自信があります。実際、厳しい・釣れない状況ほど僕のほうが釣り勝ちます。しかし釣れる状況で彼に釣り勝つことがなかなかできません。それはそういった部分の差が出ているのでしょう。
しかしこの池を終えたタイミングで雨が降り出してきたので、ちょっと早いのですがここで昼飯休憩としました。
ゆっくりと大盛りうどんを食べ、再度先ほどDAIKIが50アップを釣ったメタルクロー池へ向かう。
さぁもう1匹50アップをと、気合を入れて再度必勝パターンであるヤブ漕ぎ作戦を再開。
そして開始後すぐ、僕が真下に落としたBFスモラバにゴゴッといいバイト!
ヤブ漕ぎ先とはいえ、十分にフッキングストロークがとれる場所だったので大きなモーションでフックアップ。
デカイ! 楽勝50アップ!
かなり激しく暴れまわられしばらくファイトしたのですが、足場が高いのでランディング体勢に入れずマゴついていると、足元の木の根元に潜られてそこで木化け。。。
DAIKIに出し抜かれていた時間だっただけに、そしてどう見ても50アップだっただけに、このバラしはかなり痛かった。。。
とはいえ、正直このままファイトを続けていても1人ではどう考えてもランディングできそうにもない状況だったので、まぁバラしは必然の結果だった気もしますけどね・・・・。
そしてこのバラしを皮切りに状況は一気に悪い方に転じることに・・・・。
午後以降、先ほどまでは適度に吹いていた風が完全に止んでしまい曇天ドピーカン状態へ。
それゆえ完全に状況が変わってしまったようで、僕はもちろんDAIKIもが完全ノーバイト状態の間延びした時間が続くことに。DAIKIの掴んだヤブ漕ぎパターンはあえなく崩壊してしまったのでした。。。
この後約4時間ほど、完全に沈黙した時間が続きました。
雨は時折パラついたりしていたのですが、一切風が吹かず、それがこの沈黙の要因であることは明白でした。
唯一、ネストとはいえバスが目視できるジョイクロスト池に再度向かってみるも、デカイ見えバスには必ず1組の釣り人がついており、みんな血眼になって目の前のバスにワームを投げていました。
以前から何度も書いているように、僕は決してネスト撃ち否定論者ではありません。
しかしさすがにこの状況下でそのネスト合戦に加わる気など起きず、結局ここでは1キャストもせずに移動でした。。。
あまりのバイトの遠さに「まぁ一応2人とも50アップ釣ってるし、このまま終わっても別に悪くなくない?」などと、どちらともなく弱気な発言が出始めたときでした。
突然「でもこのまま終わるなら大きく狙いを変えて●●●にある●段池に行ってみらへん?」とDAIKIが切り出しました。
●●●の●段池。ずいぶん昔から知っている池ですが、正直僕からするとまったく釣れる気がしない池。
気は進まなかったのですが、妙にDAIKIが自信を覗かせるので、半ば投げやりに彼に従ってみることにしました。
しかし彼の自信にははっきりとした根拠があったようです。
なんとここでもDAIKI劇場再開。釣れないモードを一気に吹き飛ばし、爆釣モードへ突入。
僕たち含め全部で4人のバサーがこの時この池で釣りをしていたのですが、完全な沈黙を極める他の3人を尻目にDAIKI1人だけ釣りまくり・・・・! 当然、このときは僕も「釣れてない人」の1人。。。
あれよあれよと、35~41センチまでの良型を得意のヤブ漕ぎカバー撃ちで次々仕留めていったのでした。
これを見て僕の闘争心にも再び火が付きました。同時にDAIKIの様子から1つのことが読めました。
それは「またヤブ漕ぎジグ撃ち作戦が機能し始めている」ということ。
そしてそれに賭け、再度BFスモラバを"霞バーサーク"にセットし直し、改めてカバー撃ちを開始。
他の釣り人が2名いる様子からも、この池はすでにある程度プレッシャーがかかっていることを想定し、怪しいポイントはかなり丁寧に攻める・・・・。
そしてインレット脇にある小さな浮きゴミを撃っていたときでした。
コンコン・・・と微小なバイトが"霞バーサーク"に伝わったのです・・・・!
確実にフックアップさせるため、かなりラインを送ってからフルパワーフッキング。
すぐに浮きゴミから魚体が抜き出されてファイト開始。
デカい、これも確実に50アップ!!
しかし・・・・これまた足場が悪すぎる。。。
どう見ても抜き上げランディングは不可能な状況&サイズ。
・・・・仕方ない、バラすよりはマシだな。。。。
まさに大逆転ホームランの52センチ捕獲。
はい、池へ飛び込んでの決死ランディングでした(笑)
幸い岸際は砂地の水深30センチ程度のシャローだったので、高い足場から池へ飛び込んでバスをわし掴みにして獲ったのです。
よく見てもらうと、膝のあたりまでズブ濡れ状態です(笑)
でもここでまたバラして「最後に楽勝50アップを掛けたのですがバラしてしまいました」などと言い訳ウソくさいブログをアップするよりは100倍マシでした。
そして何より今回DAIKIの釣りを見て、いかに最近自分が「泥臭い釣り」を避けてきていたのか気付かされたのです。
まるでボート釣りのように、キャスト~ランディングまで何一つ障害のなく流暢な動作で釣りたいと無意識に思っている自分がいたような気がします。特に車を乗り換えて以降、「車が汚れるから」という理由でラフロードを通り抜けるような釣り場に行かなくなっていましたし、泥まみれになるヤブ漕ぎも避けていました。(せっかくそのためのSUVなのに・・・・)
しかし野池オカッパリのバス釣りなんて元来泥臭いもの。それが嫌な者はダム湖でレンタルボート釣りだけやってりゃいい。
とてつもなく泥臭いDAIKIの釣りを見ているとそんなことが思いだされたのです。
そしてその「泥臭い釣り」抜きにして、今日この状況は克服できないことを悟ったのでした。
このバスを最後に、2015年の春分の日セッションは終了でした。
結果をまとめると、僕が51センチ・52センチの計2匹ゲット。DAIKIが50センチ・45センチ・41センチを筆頭に数匹ゲット。
僕はたった2匹しか釣れなかったのですが、その釣果は平均サイズ50センチ超えと、非常に良いゲーム内容だったと思います。
しかしこの日、仮にこれを勝負だとすると「勝った」と言えるのはむしろDAIKIのほうだったでしょう。5匹のリミットメイクを達成したことはもちろん、そのうち3匹がキッカーサイズです。
正直、この日淡路島に釣りに来ていたアウェイバサーの中では彼がダントツ一番に釣ったのではないかと思います。実際他の釣り人に状況を聞いても、良い返事を発した人は1人もいませんでした。
事実、決して状況はイージーではなかったです。しかし難しいながらも良いタイミングを引き当てることができたとも思います。
状況に上手くアジャストできれば結果が出せる、そんな印象の釣行でした。
←そして「ヤブ漕ぎジグ撃ちパターン」がハマった今回、お互いの主戦力となったのはベイトフィネスタックル。それも一般的なBFタックルよりはワンランク強いもの。僕は"紀ノ川リブレイド(写真:プロト)"もしくは"霞バーサーク"に11lbフロロ、BFスモラバ3.5g+ドライブクロー3in。DAIKIは"(旧型)紀ノ国リブレイド"に12lbフロロ、BFスモラバ3.5g+アンクルゴビィ3.5inでした。そして今回の釣行を経て、DAIKIより"(仮称)ヤブ漕ぎリブレイド"の制作要請があり、新たなロッドコンセプトの構想が立ち上がってきました。こういったことが何よりの財産となります。
帰り道にはちょっとした「外れクジ」もありましたが、無事に帰宅することもできました。
どんなに良い車に乗るよりも人に運転してもらうのが何より楽ですね(笑)
ということで春分の日セッション2015、ここに完結です!
いや、このブログを開設するはるか前の、僕たちが18歳で車の免許をとったときからずっと欠かさず行なっているイベントでもありますね。
そして今年も「春分の日セッション2015」ということで、2人して遠征釣行を行なってきました。
※今回の実際の釣行日は4月1日で、厳密には「春分の日」そのものではありません。
実は今回の釣行には伏線があります。
それはこの釣行日の2週間前にも、実は単独で淡路島釣行を行なっていたのです。(忙しすぎてブログ書けませんでした・・・・)
そしてその結果はノーバイトの完全ボウズ。
というよりも、午後からは豪雨になってきてほぼ車内待機。午前中の3~4時間しか釣りにならなかった釣行でした。。。
ちなみにこの日、ジョイクロスト池でたまたま某若手メディアプロアングラーの取材に遭遇。雑誌取材とのことでたくさんお話ができたのですが、釣果は僕と同じだったようです・・・・。
このように、僕にとっては2週間前のリベンジを懸けた釣行であった訳です。
いや2週間前だけじゃないですね。年末の年越し遠征以降、淡路島では大敗北が続いています。
なんとしても4月1発目となるこの釣行では、そのリベンジを果たさなければ気持ちが済まなかったのです。
以下がそのレポートです。
【2015年4月1日: 淡路島野池 with DAIKI】
ここ2年ほどはお互い多忙な職のため実現できていませんでしたが、かつて僕たちにとっての「春分の日セッション」は1泊2日の2日間釣行でした。
まぁ今年も2連休なんてとれるはずがなく単日釣行になったのですが、せめてもの遠征気分を味わおうと前夜から出発し、夜は神戸のビジネスホテルに宿泊。
ゆっくりと夜を明かし、朝は5時に起きて明石海峡大橋を渡ったのでした。
朝イチはもはや定番のジョイクロスト池へ。特にこの時期のジョイクロスト池はド定番ポイント。
先行者がいるのを覚悟の上で向かったのですが、なんと先行者不在! これはラッキー!
まだ朝のうす暗さも残っている上にけっこうイイ感じの風も吹いており、雰囲気はバツグン。
さっそく釣りを開始したのでした・・・・・・
いきなり淡路島超メジャー池のモンスター出現。
釣り開始10分にしてリベンジを完了させる52センチ捕獲。いきなりでした(笑)
風で波立って見えにくかったのですが、シャローに沈むレイダウン周辺で巨大な銀鱗が翻っているのが見えたのです。
ひょっとしてデカバスがエビでも捕食してるのか!?と思い、そのレイダウンにBFスモラバをピッチング。
そしてレイダウンに隠すようにモゾモゾとアクションさせていると、スコン!とスッポり吸い込んだような明確なバイトがプロトロッドに伝わったのでした。
少しタメて、しっかりとバスの重みを感じながらフルパワーフッキング。
至近距離だったのでファイト時間は短かったのですが、プリスポーンらしいグッドファイトを見せてくれました。見ての通り、お腹パンパンのビッグママです。
←暴れまくりでちゃんとメジャー置き写真撮れず。。。ですが、十分にデカいのはご覧いただけると思います。ちなみにDAIKIははるか対岸でヤブ漕ぎ中で、仕方なしにデジカメセルフ撮影でした。
それにしてもこのプロトロッド、対紀ノ川用に作ったのですが野池での50アップ率が異常(笑) 2015年、このブログを書いている時点では3匹の50アップを仕留めていますが、内2匹がこのロッド。まだ2釣行しか使っていないのに(笑) ものすごく国産優等生的なロッドで、軽くてシャープで高感度。それでいてかなりのトルクフル。デジーノの新作(現時点では未発表)ブランク採用です。
この1匹で一気に勢いを掴んだ気がしたのですが、朝の気配が失われてくると同時にシャローにポツリポツリと出現しはじめたのが、この時期の風物詩であるネスト。。。
中にはまさに今ヤッてますって感じのカップルもいて、本当に今目の前でネストがつくられていく様子を見ることができました。
ちなみにネストを作っている最中や行為(笑)の最中のバスに試しにルアーを投げてみましたが、もうまるで眼中に入ってませんね。性欲は食欲に勝るようです。
なお、この日はバリバリの小潮。世間では一番ネストができないと言われる日ですね~(笑)
潮汐なんかより、それ以外の条件が十分にそろっていたからこそこのタイミングだったのでしょう。
さらにその後、今や淡路島一と呼べるほどの有名池であるこのジョイクロスト池の駐車場にはどんどんバサーの車が入ってきて、あっという間に超満員状態に。
これはさすがに厳しいなと思いDAIKIに移動を提案したのですが、「まぁとりあえず1匹釣ってくるから少し待っといて♪」と楽勝宣言。
この状況で楽勝宣言!?
←互いが互いを潰し合うような超満員ハイプレッシャー、あたり一面ネストだらけ、そして誰1人ロッドを曲げていない状況下で宣言通りデカバスを持って帰ってきたDAIKI。堂々の45センチ、当たり前ですがネスト撃ちではなくプリスポーンバスです。やはりこの男はただ者ではありません・・・・!そしてこのバスを手にした方法はヤブ漕ぎジグ撃ち。マキモノと、彼のもう1つの得意技がこのヤブ漕ぎジグ撃ちです。普通の人(=僕)なら「絶対に無理!」というような難攻不落なヤブでも難なく突き進み、どう考えてもランディング不可能な足場から落水覚悟の強引なランディングを行なうのです。
そしてここからはDAIKI劇場の開幕でした・・・・。
彼は釣りの動作云々よりもその日のパターンを掴むのがものすごく上手く、そしてパターンを掴んだあとの爆発力が凄い。
←次に訪れた、通称メタルクロー池でも先ほどと同様のヤブ漕ぎジグ撃ち作戦でいきなり先制パンチ。なんとあっさり50センチ捕獲。しかもその直後にアベレージサイズながらもう1匹追加。
「ヤブ漕ぎジグ撃ちなんて誰でもできるだろ(笑)」と思う方も多いでしょうが、DAIKIのそれは本当に彼にしかできない「テクニック」だと言えます。事実、僕も同じように真似しましたがバイトすらありませんでした。そして仮にバイトがあっても、彼のような身体能力がないのでランディングできるかどうかわかりません。何より、「ヤブ漕ぎジグ撃ち」自体がスゴいわけではなく、わずか1時間程度でそれが今日の必勝パターンだと気付く能力がスゴいのです。ぶっちゃけ、釣りの動作(キャスト~ルアー操作~ランディング)だけなら僕のほうが上手い自信があります。実際、厳しい・釣れない状況ほど僕のほうが釣り勝ちます。しかし釣れる状況で彼に釣り勝つことがなかなかできません。それはそういった部分の差が出ているのでしょう。
しかしこの池を終えたタイミングで雨が降り出してきたので、ちょっと早いのですがここで昼飯休憩としました。
ゆっくりと大盛りうどんを食べ、再度先ほどDAIKIが50アップを釣ったメタルクロー池へ向かう。
さぁもう1匹50アップをと、気合を入れて再度必勝パターンであるヤブ漕ぎ作戦を再開。
そして開始後すぐ、僕が真下に落としたBFスモラバにゴゴッといいバイト!
ヤブ漕ぎ先とはいえ、十分にフッキングストロークがとれる場所だったので大きなモーションでフックアップ。
デカイ! 楽勝50アップ!
かなり激しく暴れまわられしばらくファイトしたのですが、足場が高いのでランディング体勢に入れずマゴついていると、足元の木の根元に潜られてそこで木化け。。。
DAIKIに出し抜かれていた時間だっただけに、そしてどう見ても50アップだっただけに、このバラしはかなり痛かった。。。
とはいえ、正直このままファイトを続けていても1人ではどう考えてもランディングできそうにもない状況だったので、まぁバラしは必然の結果だった気もしますけどね・・・・。
そしてこのバラしを皮切りに状況は一気に悪い方に転じることに・・・・。
午後以降、先ほどまでは適度に吹いていた風が完全に止んでしまい曇天ドピーカン状態へ。
それゆえ完全に状況が変わってしまったようで、僕はもちろんDAIKIもが完全ノーバイト状態の間延びした時間が続くことに。DAIKIの掴んだヤブ漕ぎパターンはあえなく崩壊してしまったのでした。。。
この後約4時間ほど、完全に沈黙した時間が続きました。
雨は時折パラついたりしていたのですが、一切風が吹かず、それがこの沈黙の要因であることは明白でした。
唯一、ネストとはいえバスが目視できるジョイクロスト池に再度向かってみるも、デカイ見えバスには必ず1組の釣り人がついており、みんな血眼になって目の前のバスにワームを投げていました。
以前から何度も書いているように、僕は決してネスト撃ち否定論者ではありません。
しかしさすがにこの状況下でそのネスト合戦に加わる気など起きず、結局ここでは1キャストもせずに移動でした。。。
あまりのバイトの遠さに「まぁ一応2人とも50アップ釣ってるし、このまま終わっても別に悪くなくない?」などと、どちらともなく弱気な発言が出始めたときでした。
突然「でもこのまま終わるなら大きく狙いを変えて●●●にある●段池に行ってみらへん?」とDAIKIが切り出しました。
●●●の●段池。ずいぶん昔から知っている池ですが、正直僕からするとまったく釣れる気がしない池。
気は進まなかったのですが、妙にDAIKIが自信を覗かせるので、半ば投げやりに彼に従ってみることにしました。
しかし彼の自信にははっきりとした根拠があったようです。
なんとここでもDAIKI劇場再開。釣れないモードを一気に吹き飛ばし、爆釣モードへ突入。
僕たち含め全部で4人のバサーがこの時この池で釣りをしていたのですが、完全な沈黙を極める他の3人を尻目にDAIKI1人だけ釣りまくり・・・・! 当然、このときは僕も「釣れてない人」の1人。。。
あれよあれよと、35~41センチまでの良型を得意のヤブ漕ぎカバー撃ちで次々仕留めていったのでした。
これを見て僕の闘争心にも再び火が付きました。同時にDAIKIの様子から1つのことが読めました。
それは「またヤブ漕ぎジグ撃ち作戦が機能し始めている」ということ。
そしてそれに賭け、再度BFスモラバを"霞バーサーク"にセットし直し、改めてカバー撃ちを開始。
他の釣り人が2名いる様子からも、この池はすでにある程度プレッシャーがかかっていることを想定し、怪しいポイントはかなり丁寧に攻める・・・・。
そしてインレット脇にある小さな浮きゴミを撃っていたときでした。
コンコン・・・と微小なバイトが"霞バーサーク"に伝わったのです・・・・!
確実にフックアップさせるため、かなりラインを送ってからフルパワーフッキング。
すぐに浮きゴミから魚体が抜き出されてファイト開始。
デカい、これも確実に50アップ!!
しかし・・・・これまた足場が悪すぎる。。。
どう見ても抜き上げランディングは不可能な状況&サイズ。
・・・・仕方ない、バラすよりはマシだな。。。。
まさに大逆転ホームランの52センチ捕獲。
はい、池へ飛び込んでの決死ランディングでした(笑)
幸い岸際は砂地の水深30センチ程度のシャローだったので、高い足場から池へ飛び込んでバスをわし掴みにして獲ったのです。
よく見てもらうと、膝のあたりまでズブ濡れ状態です(笑)
でもここでまたバラして「最後に楽勝50アップを掛けたのですがバラしてしまいました」などと言い訳ウソくさいブログをアップするよりは100倍マシでした。
そして何より今回DAIKIの釣りを見て、いかに最近自分が「泥臭い釣り」を避けてきていたのか気付かされたのです。
まるでボート釣りのように、キャスト~ランディングまで何一つ障害のなく流暢な動作で釣りたいと無意識に思っている自分がいたような気がします。特に車を乗り換えて以降、「車が汚れるから」という理由でラフロードを通り抜けるような釣り場に行かなくなっていましたし、泥まみれになるヤブ漕ぎも避けていました。(せっかくそのためのSUVなのに・・・・)
しかし野池オカッパリのバス釣りなんて元来泥臭いもの。それが嫌な者はダム湖でレンタルボート釣りだけやってりゃいい。
とてつもなく泥臭いDAIKIの釣りを見ているとそんなことが思いだされたのです。
そしてその「泥臭い釣り」抜きにして、今日この状況は克服できないことを悟ったのでした。
このバスを最後に、2015年の春分の日セッションは終了でした。
結果をまとめると、僕が51センチ・52センチの計2匹ゲット。DAIKIが50センチ・45センチ・41センチを筆頭に数匹ゲット。
僕はたった2匹しか釣れなかったのですが、その釣果は平均サイズ50センチ超えと、非常に良いゲーム内容だったと思います。
しかしこの日、仮にこれを勝負だとすると「勝った」と言えるのはむしろDAIKIのほうだったでしょう。5匹のリミットメイクを達成したことはもちろん、そのうち3匹がキッカーサイズです。
正直、この日淡路島に釣りに来ていたアウェイバサーの中では彼がダントツ一番に釣ったのではないかと思います。実際他の釣り人に状況を聞いても、良い返事を発した人は1人もいませんでした。
事実、決して状況はイージーではなかったです。しかし難しいながらも良いタイミングを引き当てることができたとも思います。
状況に上手くアジャストできれば結果が出せる、そんな印象の釣行でした。
←そして「ヤブ漕ぎジグ撃ちパターン」がハマった今回、お互いの主戦力となったのはベイトフィネスタックル。それも一般的なBFタックルよりはワンランク強いもの。僕は"紀ノ川リブレイド(写真:プロト)"もしくは"霞バーサーク"に11lbフロロ、BFスモラバ3.5g+ドライブクロー3in。DAIKIは"(旧型)紀ノ国リブレイド"に12lbフロロ、BFスモラバ3.5g+アンクルゴビィ3.5inでした。そして今回の釣行を経て、DAIKIより"(仮称)ヤブ漕ぎリブレイド"の制作要請があり、新たなロッドコンセプトの構想が立ち上がってきました。こういったことが何よりの財産となります。
帰り道にはちょっとした「外れクジ」もありましたが、無事に帰宅することもできました。
どんなに良い車に乗るよりも人に運転してもらうのが何より楽ですね(笑)
ということで春分の日セッション2015、ここに完結です!