僕は最近、主な仕入れ先のメルカリさんの買い物で、あまり価格交渉をしなくなりました。(eBayで販売後の損益が赤字だと見込まれる場合には、メルカリさんでお値引きをお願いすることもありますが、それでも最高、価格の5%までと決めています。)

 

 

確かに、忙しくてなかなか価格交渉が出来ないこともありますが、物販を通して少し考え方が変わってきたのも一因です。

 

 

その変化が何かというと、長く物販をしていると、安く仕入れることが出来た商品を、お客様が高く買ってくれたのはいいけれど、お客様が支払ってくれる金額に対して、本当にその商品が見合っているのかな?と不安に思う瞬間があることです。

 

 

もしダイソーで110円で仕入れた商品を、eBayで20ドル(約3000円)で販売できたら、きっと嬉しいと思いますが、ふと立ち止まって、今自分がお客様に提供する商品の価値が、3000円もあるのかな?という不安を抱いてしまうと思います。

 

 

上記で何が言いたいかというと、良い商品には適正な価格があり、それによってその商品の価値や品質が担保されていると言うことです。

 

 

これは道理として頭の中でスッと理解できるのですが、以前の僕の行動は、この道理と相反していました。

 

 

以前の僕はというと、メルカリでその商品のセラーを犠牲にしてでも、最安値で商品を仕入れて、eBayで最高値で販売しようとしていました。

 

 

僕のこの行動はどうなのでしょうか?、この行動は上記の道理と相反していませんか?、商売人としてこの行動は正しいのかもしれませんが、常に最安値で商品を購入しようとする行為には、問題があると思います。

 

 

仮に誰もが最安値で買って、そして最高値で売ろうとすると何が起こるでしょうか?

 

 

そうです、そこには必ず価格破壊が起こります。(これはCMとかのキャッチコピーで使われている良い意味での価格破壊ではなく、ほんの一部の人しか利益を産み出せない、本当に価格が壊れてしまった状態を意味しています。)

 

 

つまり僕は今、ひしひしと、メルカリで価格破壊が起こっていると感じています。

 

 

今、メルカリで物販をしている人のほとんどは、ほんの一部の組織的に売れる仕組みを持っている人たち以外は、商売が成り立たないのではないか?という気がしています。(これは僕がメルカリ物販を知らないからかもしれませんが、300円のスマホケースは、明らかに在庫処分以外の何物でもないと思います。)

 

 

ところで、価格破壊が起こるとバイヤーにとって良いことばりでしょうか?もしかしたら、そうでもないかもしれいません。なぜならそこには最終的に、弱小セラーが淘汰されてしまった寡占的な市場が残るからです。そしてゆくゆくは生き残った強いセラーによって、市場全体の価格が引き上げられて行くからです。

 

 

メルカリでセラーをしたい人は、日本国民1億2000万人よりずっと少ない数で、多くて数十万人だと思います。

 

 

仮にこの数十万人が、メルカリで利益を上げられずに販売を止めてしまったとして、そこに寡占的な市場が残ったら、メルカリの未来は決して明るくないのでは?と思ってしまいます。(メルカリで販売を止めてしまった人のほとんどは、もうセラーとしてメルカリに戻って来ないと思います。)

 

 

そして僕はそのメルカリの悪しき未来像に、加担する行動は極力控えようと思っています。

 

 

それは一人で儲けるのではなく、みんなで利益を分配していきたいとの思いからです。