1988年 NHK杯 羽生VS福崎 | 将棋

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『NHK杯将棋トーナメント60周年記念伝説の名勝負』

という本を読みました。2011年発行の、その名の通り

NHK杯における名勝負の特集本です。


羽生名人へのインタビューや佐藤・森内九段の対談

山崎・久保・鈴木といった優勝経験者のインタビュー

といった盛りだくさんの内容です。


目にとまったのが、羽生名人のNHK杯初出場の初戦

となる1986年羽生VS福崎戦です。

たしか矢倉戦ということは覚えていましたが、何よりも

「カルチャーショックを受ける位の大逆転で

羽生四段が勝った。」と記憶していました。


羽生名人も本局について語っています。

「福崎さんとの対局がテレビで放映されたのが高校に

入ったばかりの4月。その放映をたまたまクラスの担任

の先生が見ていてくれたんですよ。お陰で私の仕事が

認知されて、それから学校の休みをとりやすくなりました(笑)」

この後将棋の内容にも触れていますが、逆転なんて

どこにも書いてありません。淡々と指し手の解説のみ。


30年前の私の記憶は間違えだったのか?悶々としたので

ネットで調べましたら、ハイその通り間違えでした。

どうやらこの2年後の1988年のNHK杯2回戦で再度

羽生VS福崎戦があり、その将棋が大逆転でした。

私の記憶の混同です。ちなみにこの後、4名人経験者を

次々に破り、NHK杯で初優勝したあの年の2回戦です。


そして、まさにその回の映像がYouTubeにありました。

https://www.youtube.com/watch?v=JyiYvbUj1Fw
https://www.youtube.com/watch?v=hc2pz_WIm3E

https://www.youtube.com/watch?v=gXwKkBHqry8

懐かしい永井英明氏の聞き手と加藤治郎先生の解説です。

最近は使われなくなったフレーズですが「羽生マジック」大炸裂。

この大逆転が初優勝の引きがねになったと考えます。


個人的に「羽生名人のNHK杯勝局BEST5として

羽生VS加藤戦(5二銀)、羽生VS村山戦(決勝大ポカ)

羽生VS中川戦(大頓死)、羽生VS渡辺戦(名誉NHK杯獲得)

と本局を挙げます。


3回に分けてアップされていますので、お時間ありましたら

③だけでもご覧ください。