21世紀の啓蒙(上) | 大阪在住の韓国人男性の日常

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いつまで続くか分からへんけど、
自分の人生の痕跡を残すところにしていく

今週、読んでいる本は、この21世紀の啓蒙!
和訳版は、上下で分かれていて、昨日上巻を読了した!

この本は、ビル・ゲイツが生涯の愛読書の一冊となる本と言っていて、Netflixのビル・ゲイツのドキュメンタリーでも、ビル・ゲイツの机に置いてあった本でもある。

著者は、スティーブン・ピンカーで、前作もビル・ゲイツが最高の愛読書と絶賛したらしく、かなりファンらしい。
(前作は、韓国語版で買ったので、また楽しみ)

全体の感想は、下巻まで読んでからにしたいが、FACTFULNESSでも出ていた、世の中は良くなっているということを、本格的に説明しているような内容と思う。実際に、FACTFULNESSのハンス・ロスリングも何回も言及される。

また、かなりの厚さの本で、最初のエントロピーの話だったり、ちょっと難しい内容も多かったが、データを用いた、世の中が良くなっている説明に突入してからは、次の内容が気になって、ずっと読んでしまう魅力がある。

既に下巻も読み始めていて、最後まできちんと読んでいく!


以下は、メモ!

ここでいう啓蒙主義の理念とは、理性、科学、ヒューマニズム、そして進歩のこと

わたしたちは、国というものがそうした昔の状態に逆戻りしうることを知っている。つまり啓蒙主義の成果を無視するのは、自ら危険を招くようなものである。

啓蒙のモットーは「知る勇気をもて!」

無神論、理神論、汎神論

科学ー理性を磨いて世界を理解すること

人間を理解する鍵「エントロピー」「進化」「情報」

ヒューマニズムーナショナリズム

反啓蒙思想は、人間を超個体ー氏族、部族、民族、宗教、人種、階級、国家などーを形成する使い捨ての一細胞とみなすもの

宗教とナショナリズムは政治的右派に特徴的に見られるもの

皆さんがもし、自分が歴史上のいつ生まれるかを選ばなくてはならないとしたら、でもじぶんがどこの誰に生まれるかはわからないとしたら、裕福な家に生まれるか、それとも貧しい家か、どこの国に生まれるか、男なのか女なのかもわからず、ただやみくもに時だけを選ばなくてはならないとしたら、今を選ぶのではないでしょうか 2016年 バラク・オバマ

人は得を期待する以上に損を恐れ、幸運を楽しむ以上に不運を嘆き、称賛に励まされる以上に批判に傷つくと確証されている

古き良き時代とは、記憶の悪さこ産物にほかならない

歴史は勝者が書くというより、むしろ金持ち、つまり暇と学があるごく一部の人が書く

アメリカで所得分布の上位1%が占める割合は、1980年の8%から2015年の18%へと上がっている。上位0.1%の変化はさらに顕著で、2%から8%まで上がっている。

不平等それ自体は道徳上好ましくないわけではない。好ましくないのは「貧困」である。長生きで、健康で、楽しく、刺激的な人生を送れるなら、お隣さんがいくら稼いでいても、どれほど大きな家に住んでいても、車を何台もっていても、道徳的にはどうでもいい

以前は、人は自分より裕福な同国人を意識するあまり、自分がどの程度恵まれているかとは関係なく、心のなかの幸福度の目盛をリセットしてしまうと考えられていたが、実はこれに反して、単純に裕福な人は貧しい人より、豊かな国の国民は貧しい国の国民より、平均的に幸福度が高いことがわかっている。

不平等と不公正を混同してはならない

ホッブズの罠

人は自分と異なる部類の人間をすべて、目的を達成するための手段か、排斥すべき邪魔者とみなしがちだ