そこから転じて、物事に対して厳罰で臨む態度と、寛容的に対応する
態度の対比を表す言葉として用いられます。
改めてお話しは、
あるとき、北風と太陽が力比べをしようとします。
そこで、旅人の上着を脱がせることができるか、という勝負をします。
まず、北風が力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとします。
しかし寒さを嫌った旅人が上着をしっかり押さえてしまい、
北風は旅人の服を脱がせることができません。
次に、太陽が燦燦と照りつけました。すると旅人は暑さに耐え切れず、
今度は自分から上着を脱いでしまいます。
これで、勝負は太陽の勝ちとなったのです。
教訓としては、手っ取り早く乱暴に物事を片付けてしまおうと
するよりも、ゆっくり着実に行なう方が、最終的に大きな効果を得る
ことができる。また、冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、
かえって人は頑なになるが、暖かく優しい言葉を掛けたり、
態度を示すことによって初めて人は自分から行動してくれるという
組織行動学的な視点もうかがえます。
しかしこれにはまた別の話もあったのです。
北風と太陽がした勝負は最初は旅人の帽子をとることでした。
最初、太陽は燦燦と旅人を照り付けると、旅人はあまりにもの日差しで
帽子をしっかりかぶり、決して脱がなかったのです。
次に北風が力いっぱい吹くと、みごと簡単に帽子は吹き飛んで
しまいました。
その次に行った勝負は旅人の上着を脱がす勝負。
この勝負の結果は周知の如くであります。
この別の話の教訓は、何事にも適切な手段が必要である、ということ。
一方でうまくいったからといって、他方でもうまくいくとは限らない。
その逆も然り。しっかり、結果を見据えて、手段を選ぶべきである。
と、言う事なんです。
![$技術部の部屋](https://stat.ameba.jp/user_images/20111217/23/hmc-tec/db/f9/p/t02200220_0550055011677793871.png?caw=800)
ちなみに、
本来は「太陽神アポロンと北風の神ボレアスの話」
であったと考えられているそうです。
北海道はいよいよ長い長い、そして北風の強い季節に突入であります。