最も高い所を苦手とするワタクシが立っているのは、
とある神社の上。
銅の板でコーティングされた、今にも飛んで行きそうな丸太。
形が鰹節に似ていることから名前の由来であると云われ、
神社建築にのみ見られる部材、鰹木(かつおぎ)。
元々は上流階級の邸宅にも用いられていましたが。
家形埴輪(はにわ)に鰹木のあるものがみられるように、
古墳時代にすでに棟飾りとして用いられていたことが知られます。
元々は単純に構造や機能に由来し、重しであったようです。
ですが、実は単なるデザインではなく、文字さえもなかったような
古代人からの重要なメッセージがあるとされています。
北海道神宮や、上川神社も手掛ける北海道で唯一の職人さん達。
そんな皆さんも流石に御本殿(御神体の安置建物)の上は
歩けないそうです。(写真右奥)
しかし、なかなか無いです!! 神様の上に立つなんて。
職人さんはともかく、無礼極まり無い!! …私。
どうか、お許し下さいませ。
この銅色もやがて風化で、お馴染みのくすんだ緑青になります。
機会があったらお近くの神社を見てみて下さい。